おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

なに、なさってんですか125  タコはきれい好き

2014年04月11日 00時03分03秒 | 漁業・漁村

写真1 作業中の男性 筆者は現場へ


写真2 幼生牡蠣の付いた蛸壺を海水に落として浸すSさん


写真3 このツブツブが牡蠣の子ども(幼生牡蠣)、と指差すSさん。これを擦り外す


写真4 幼生牡蠣を外し、きれいになった蛸壺 正面はSさんの住吉丸 左に明石海峡大橋


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 淡路島岩屋港、絵島隣なりの船溜り。
 漁師3人組に干し蛸・タコの話を聞く(弊ブログ2014年04月06日)。
 さらに足を進めると、なにやら作業中の男性独り、漁師さん(写真1)。

 現場に着き、なに、なさってんですか。
 次のよう。
   蛸壺・タコツボの掃除。
   蛸壺に付く幼生牡蠣を外す。
   「蛸はきれい好き。よごれとったら入り来ない」

 なるほど、なにごとも相手を知り、ことに当たるのが肝心。

 蛸壺を掃除するのはSさん、1963年(昭和38)生まれ、50歳。
 さらに次のようにご教示。
   代々漁師の家に生まれ、10年ほど前までサラリーマン。
   リストラで漁師を継いだ。

   蛸漁は2月から9月中頃まで。
   蛸壺はプラスチック製。
   オモシ・重石のコンクリートブロックを嵌めてある。

   蛸壺を付ける綱は1筋・ヒトスジ(1本)600~700m、いろいろ。
   1筋に80~100個の蛸壺を付ける。
   最高8筋まで沈める取決めになっている。
   Sさんの船・住吉丸は8筋の蛸壺をいっしょに積めないので分けて積む。
   獲った蛸は岩屋の市場に出す取決めになっている。

 漁家承継にも日本経済の影響があり、
 また、資源保護と産地間競争が厳しい今日、漁協を中心に結束する漁業者を知る。

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年03月27日 撮影地:兵庫県淡路市







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