写真1 作業中の男性 筆者は現場へ
写真2 幼生牡蠣の付いた蛸壺を海水に落として浸すSさん
写真3 このツブツブが牡蠣の子ども(幼生牡蠣)、と指差すSさん。これを擦り外す
写真4 幼生牡蠣を外し、きれいになった蛸壺 正面はSさんの住吉丸 左に明石海峡大橋
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淡路島岩屋港、絵島隣なりの船溜り。
漁師3人組に干し蛸・タコの話を聞く(弊ブログ2014年04月06日)。
さらに足を進めると、なにやら作業中の男性独り、漁師さん(写真1)。
現場に着き、なに、なさってんですか。
次のよう。
蛸壺・タコツボの掃除。
蛸壺に付く幼生牡蠣を外す。
「蛸はきれい好き。よごれとったら入り来ない」
なるほど、なにごとも相手を知り、ことに当たるのが肝心。
蛸壺を掃除するのはSさん、1963年(昭和38)生まれ、50歳。
さらに次のようにご教示。
代々漁師の家に生まれ、10年ほど前までサラリーマン。
リストラで漁師を継いだ。
蛸漁は2月から9月中頃まで。
蛸壺はプラスチック製。
オモシ・重石のコンクリートブロックを嵌めてある。
蛸壺を付ける綱は1筋・ヒトスジ(1本)600~700m、いろいろ。
1筋に80~100個の蛸壺を付ける。
最高8筋まで沈める取決めになっている。
Sさんの船・住吉丸は8筋の蛸壺をいっしょに積めないので分けて積む。
獲った蛸は岩屋の市場に出す取決めになっている。
漁家承継にも日本経済の影響があり、
また、資源保護と産地間競争が厳しい今日、漁協を中心に結束する漁業者を知る。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年03月27日 撮影地:兵庫県淡路市