ドキュメンタリー映画「ミツバチの大地」は
ミツバチの生態を鮮やかに写しだし、
ミツバチに関わる人間のありように
疑問を投げかける作品だった。
(マークス・イムホーフ監督作品)
女王の誕生の様子や
女王蜂の空中交尾の様子や普通では見ることの出来ない、映像を特殊撮影で見せてくれた。
養蜂業に携わるアメリカ人・スイス人、みつばちの研究者、女王蜂だけを育てて販売する人、
花粉を売る人などみつばちと関連する人間の仕事も淡々と映し出していた。
アメリカの大規模養蜂業者は、大型トレーラー2台で4000箱のミツバチを
果樹園から果樹園に移動し、蜜をしぼりお金を得る。
みつばちの病気を防ぐために、砂糖といっしょに抗生物質を飲ませる。
ダニやウィルスの発生で、コロニーが崩壊するのを防ぐためだ。
スイスの伝統的な養蜂業者は、近くで別の養蜂業者が飼う別の種類の蜂のために、
伝統的な養蜂が困難になっていた(女王蜂が交尾をするときに混ざってしまうらしい)。
ドイツの研究者のみつばちのダンス行動の説明はわかりやすかった。
見終わって、みつばち集団は相当賢いと実感した。
まだ日本みつばは来ていないけど、
蜂が住める環境を作ることは、
これからも続けたいと思う。
まもなくナンキンハゼが咲き、
にぎやかな羽音が聞こえることだろう。