以前の塾頭のブログに指導のポイントということを書かれているところを読み返した。
『孔子曰く
「一つの隅を示してやれば、あとの三つの隅にも自然と目を配れる指導をせよ。そうでなければ指導を控えよ」というのがあります。
机には必ず四つの隅があります。一カ所の隅を指示したら他の三カ所も自分で調べられるような指導をしなさいということです。四カ所全部調べろ!は命令です。命令に従う者は、それ以上でもなし、それ以下でもなし。ここに傷がついているのでここを直しておけ
と命令したらそこの部分しか直せない人間に育ってしまうので、そういう指導はやめなさいという教えです。
ダイレクトな指導は本人から気づきを奪い、広がりをなくしてしまうのです。』
ついついダイレクトに教えようとしてしまう私がいる。できないことをできるように直接教えている私がいる。教えるとその場ではできるかもしれない。しかし、次の日にはまた元に戻ってしまっていることはよくあることである。子供は言われたことはやろうとするが、言われないとできない人間に育ててしまっているのかもしれない。子供の気づきを大切にするということは、教育現場でもよく言われ、いろいろな研究がなされているが、方法論ばかりのような気がするのは私だけだろうか。
実際の指導の場面で、そこにベクトルをもっているとあらゆる指導が変わってくるように思える。自分自身が、他のことにも目を配れるよう指導を心がけるためにも勉強をしなければならないと思っている。最近は、体のメカニズムを復習しているところである。日々努力。