アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アオモジ - 愛知県緑化センター

2020-01-26 11:58:01 | みんなの花図鑑
雨の緑化センター、その5

果実のように見えますが、これが アオモジという木の つぼみ です。 (バックの赤は サザンカです)




上を向いた枝先に、鈴なりに小さな緑色の粒々のつぼみをつけるアオモジ。 クスノキ科の木です。
私はまだ確認してないのですが、 クロモジ、シロモジ、アブラチャン、ダンコウバイなど、 よく似た黄色い花を咲かせる木がいっぱいあります (´・ω・)



先だって、JA産直の園芸コーナーで 切り花として売ってましたね。 だから 覚えていたんだね (^^ゞ




アオモジは主に西日本が自生地のクスノキ科の落葉樹です。アオモジという名前の他に、「ショウガの木」という別名もあります。また、地域によっては「卒業花」という名前で呼ばれる場合もあり、これはアオモジの開花時期がちょうど卒業式のころの3月に咲き誇ることからだそうです。 (LOVEGREEN「春の訪れを感じさせてくれる枝もの!アオモジ」)




つぼみの状態のアオモジは青っぽい緑色。しばらくすると、つぼみの色が黄緑っぽくなって、はじけるように開花します。(同上)




センターに隣接する雑木林の アオモジ です。
アオモジの分布は 「本州の岡山、山口、九州、沖縄、さらに台湾・・・」 とありますが、 植栽されていたアオモジの種を鳥が運んで 生えてきたのでしょうか、周辺の林では けっこうあります。


ミツマタにヤイトバナが ‐ 愛知県緑化センター

2020-01-26 08:47:55 | みんなの花図鑑
雨の緑化センター、その4

ヤイトバナ(〇ク〇カズラ) に雨。




ヤイトバナのつるは どこに絡まってるのかというと、 ミツマタです。 この構図、 前回 緑化センターを訪れた時のまんまですね (´・ω・)




前回との違いは、ヤイトバナの果実の 黒ずんでいるのが増えたこと。
画面の白いスジは 雨です。 撮影データを調べたら、 ISO 800 の 露出時間は 1/200秒 でした。




蕾の付け根に絡みつかれて、首を絞められているみたいなミツマタ。




ミツマタのつぼみのふさふさは 萼なんですって。 ミツマタの花には 花弁がないのだそうです。 萼筒の先端が開いて 内側の鮮黄色が見えるようになるまで、まだひと月以上かかりそうです。



オキザリス・バーシカラー - その後

2020-01-25 22:32:24 | みんなの花図鑑
つい先日取り上げた オキザリス・バーシカラー ですが...

今日通りがかったら、 ほとんどのつぼみが ほら、このように、開いてしまっていました。




あっという間でしたネ。 上から見ると、白いだけで、面白くないですねぇ。。。




名前ですが、 パーシーカラー ではなく、 Oxalis versicolor なので「バーシカラー」 です。 ただ 「バーシカラー」は 英語読みなので、ラテン語読みすれば 「オキザリス・ウェシコロル」となるようです。(植物写真館「オキザリス・バーシカラー(オキザリス・ウェシコロル)」)

(注)ラテン語では Vという字と U という字はもともと同じ字で、「下が丸い U は母音として、下が尖った V は子音として使う」という使い分けは時代が下ってから確立されたものです。現代でもラテン語を書く時には U の代わりに V が使われることがあります (「ラテン文字の読み方と発音」)




和名では 「しぼりかたばみ」というようです。
英語では 「Barber's pole(くるくる回る理容室の赤青白のサインポール)」というようです。
いずれも 側面の模様に着目してますよね



ソシンロウバイ - 愛知県緑化センター

2020-01-25 14:00:24 | みんなの花図鑑

雨シリーズ、その3。 ソシンロウバイ。




梅園とばかり思ってましたが、 花が咲いて初めて、 ロウバイも植わっていたことに気が付いたのでした。




雨しずくに 梅園+ロウバイ園の様子が移っている。




学名は Chimonanthus praecox form. concolor。




属名の Chimonanthus は、ギリシャ語の cheimon(冬) と anthos(花) が語源で、「冬の花」にちなみ、
種名の praecox は「早熟の、早咲きの」の意、小名の concolor は「同色の」を意味している。
(花々のよもやま話「ソシンロウバイ (素心蝋梅)」)



マンリョウ - 愛知県緑化センター

2020-01-25 10:24:26 | みんなの花図鑑
雨シリーズ、その2

雨に濡れた マンリョウ(万両)の実です。
暗くて ピントが甘く、スミマセン m(_ _)m




マンリョウの実は 葉の下に、 散房状につきます。(センリョウは葉の上) 前回のナンテンの実に似ていますが、 ナンテンの実の付き方は 円錐状です。




中央の赤い実の先端に 糸くずみたいなものが出ていますが、 雌しべの花柱の名残りです。 果実表面に そばかすみたいな点々(腺点)があるのも マンリョウ(などヤブコウジ科)の特徴です。




ナンテン - 愛知県緑化センター

2020-01-25 00:35:46 | みんなの花図鑑

この日は 久しぶりの雨でした。 ほんとうは 雪のほうがもっと良かったのですが。




今年は 雪は望めません。 仕方がないから、 雨雫で我慢しましょう (´v_v`)




南天の花は、仲夏の季語。実は三冬の季語。 (wiki)




ナンテンは果実、葉、茎、根、いずれも薬用に利用されます。 実を天日でよく乾燥させたものを南天実といいますが、咳止め効果があります。ナンテンの実は 苦いです (´・ω・)




学名:Nandina domestika
種小名の domestika はラテン語ですが 、英語の domestic にあたり、「人家の近くにある、家庭的な」という意味です。



カンツバキ vs サザンカ

2020-01-24 17:44:33 | みんなの花図鑑
カンツバキ

直前に取り上げた カンボケ(寒木瓜) は 冬に咲くボケということで、品種的には ボケ と変わらないということでした。




カンツバキは ツバキ(椿) と サザンカ(山茶花) の交雑種ということで、 ツバキとは 別種になります。
それに、 たいていのツバキは冬に咲くのですから、わざわざ「冬咲きツバキ」なんて区別できないですものね (´・ω・)




カンツバキと サザンカは、葉っぱも花も開花時期も ほぼ同じで、なかなか見分けがつきません。




ただし、カンツバキは 枝が横方向に伸びるので、 背丈が高くなりません。
あと、花びらの数は サザンカより多く、14枚以上あるらしいです。



サザンカ

サザンカのほうは 背丈が高くなります。
花びらの数は カンツバキより少なく、5~10枚。 
   



サザンカの学名は Camellia sasanqua 。
サザンカは日本の固有種、つまり日本にだけ野生するツバキ科の常緑樹。




サザンカとヤブツバキはよく似ています。葉もよく似ていますが、サザンカは葉の表裏の主脈と葉柄、および若い枝に短い毛が生えていますが、ヤブツバキにはありません。(Garden Story 「知りたい! サザンカ(山茶花)の種類や品種、それぞれの特徴と見分け方」より)




ヤブツバキの花は、花弁の基部が多数の雄しべとともに合着しているため、花が終わると、花ごと枝からポトリと落ちるます。一方、サザンカは花弁と雄しべが基部の一部だけで合着しているため、花後には花弁も雄しべもバラバラに落ちます。(同上)


ボケ2 - 安城市HG

2020-01-24 10:41:22 | みんなの花図鑑

さるお屋敷の、毎年今頃になると いろいろな色の花を楽しませてくれるボケの花。 成人式の 振袖のようです。




3月から4月に咲く木瓜(ボケ)に対して、11月から12月ころから咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいるそうですが、 品種的には 同じものだそうです。




学名 : Chaenomeles speciosa




属名の Chaenomeles は、 ギリシャ語の chaino(開ける)+melon(リンゴ) より。 裂けたリンゴの意で,熟した果実に裂け目が出来るため。
種小名の speciosa は、 speciosus(美しい,華やかな)より。




ボケ ‐ 於大公園(東浦町)

2020-01-24 10:26:17 | みんなの花図鑑

於大公園のボケ。ほんとは 「カンボケ(寒木瓜)」と題したかったんだけど、 樹名板には 「ボケ」 としか書いてないので、いちおうそれに倣って。




たしかに、冬に咲くボケだから 「カンボケ(寒木瓜)」で、 品種としては 同じなんだけどね。





再度
「寒木瓜(カンボケ)は、品種的には木瓜(ボケ)と変わらない。
3月から4月に咲く木瓜(ボケ)に対して、11月から12月ころから咲くものを寒木瓜(カンボケ)と呼んでいる。」




カンアヤメ(寒菖蒲)(=寒咲きアヤメ) というのもあり、 こちらは アヤメとは別種。 だから、咲く時期が違うだけで 同じ品種なら、単に「ボケ」でよかったのかな。




バラ科ボケ属の落葉低木で、学名は Chaenomeles speciosa。
英名は Japanese quince。
学名について、次回投稿で調べてみます。



アスパラガス - 安城市Jj

2020-01-23 17:01:46 | みんなの花図鑑

アスパラガスは ユリ科の多年草。




和名は「オランダキジカクシ」
由来は キジが隠れられそうなほど、 茎が細かく繁ることから。




学名 Asparagus officinalis
英名も Asparagus





アスパラガスの語源・由来が面白い。
Asparagus というのは、 ギリシャ語の asparagos(「新芽」の意)に由来する。
ギリシャ語の語源は、「新芽」「若枝」などを表した古代ペルシャ語「sparegha」からで、元々は「一度に出る」の意味であった。
更に遡ると、「突然現れる」という意味のサンスクリット語「sphurjati」に辿り着く。
(語源由来辞典「アスパラガス」を編集)




「突然現れる」って、 キジが突然現れたからなんだろか (^_-)-☆