アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カンザキアヤメ - 安城市YZ

2020-01-23 09:11:41 | みんなの花図鑑

写真を撮っているときは 「カンアヤメ(寒菖蒲)」を撮影していると思っていた。




もちろん カンアヤメ(寒菖蒲) という呼び方もあるのだが、 自分の過去の投稿を「カンアヤメ」で検索しても一枚もヒットしないので、おかしい?! と思って調べなおして 「カンザキアヤメ」が一般的呼び名だったと気が付いた(ToT)




実は 直前に、「カンボケ(寒木瓜)」 を撮ってたんだよね。 カンボケは 「カンザキボケ」 とは言わないんだよね (´・ω・)




外側の花弁の基部にある この軸が黄色のあやめ紋が好きなんです (^^)/

学名 : Iris unguicularis
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。
種小名の unguicularis は「爪のある」という意味である。 (以上、みんなの花図鑑「カンザキアヤメ [寒咲文目]」より)




カンザキアヤメは地中海から西アジア原産の常緑多年草である。冬に温暖な地中海地域の原産であるとわかれば、冬に咲く性質が理解できる。(植物雑学辞典「カンザキアヤメ」)




オキザリス・バーシカラー ‐ 安城市EB

2020-01-22 11:39:50 | みんなの花図鑑

やはり南ア・ケープ地方原産の オキザリス・バーシカラー。 直前のフヨウカタバミに比べると、明らかに 園芸品種 ですね?




「オキザリス・バーシカラー」は 学名 Oxalis versicolor のカタカナ表記。 学名を英語風に読んだものと思われます。ラテン語風に表記すれば、たぶん「ベルシコロール」とかなんとかになるんでしょうけど...
カタカナ表記は 難しいですね。
versicolor は「斑入りの,変色の,種々の色のある」の意です。つまり、 variable color ですね (^^ゞ




この花は 開いたときより、つぼみのときのほうが魅力的です。 紅白の渦を巻いた縞模様がとても美しいからです。




冬の太陽が顔をだし気温があがってくると、つぼみは 少しずつ 巻きをゆるめていきます。
夕方撮影しました。


フヨウカタバミ(オキザリス・プルプレア)‐ 安城市Jj

2020-01-22 09:48:44 | みんなの花図鑑

フヨウカタバミ(オキザリス・プルプレア)は 南ア・ケープ地方原産の カタバミ科カタバミ属の多年草。




カタバミ属の中では大きく観賞価値の高い花を咲かせ、園芸植物として用いられる一方、現在では逸出により世界各地で帰化植物としても定着している。(wiki「フヨウカタバミ」より)




学名は Oxalis purpurea 。
属名の Oxalis は ギリシャ語の oxys(酸っぱい) に由来。 この属の植物には蓚酸を含んでいて酸味のものが多いから。( 学名解説(属名)[M~O] より)





種小名の purpurea は 多分 purpureus(紫色の) からの派生ではないかと。




日本へは明治時代中期に渡来し、現在では本州の太平洋側や四国・九州などの温暖な地域にみられる (同上wiki)


ツワブキ - 於大公園(東浦町)

2020-01-21 17:57:53 | みんなの花図鑑

ツワブキ(石蕗) は、キク科ツワブキ属の多年草。いまは 綿毛の時期。





花だけを見ると「キク科なんだろうな」と思うが、葉っぱを見ると「キク科」とは思えない。(雑草をめぐる物語「ツワブキ/秋になったら石蕗の里へ出かけよう」)





「石蕗」と書くが「石」を「ツワ」とは無理がある (同上)





同じキク科の綿毛でも、 タンポポは タンポポ亜科、 ツワブキは キク亜科。



マンサク - 於大公園(東浦町)

2020-01-21 10:42:13 | みんなの花図鑑

マンサク科のマンサク。 マンサク科には他に トサミズキ、ヒュウガミズキなどがあります、 「ミズキ」がつくけど マンサク科なのです(^^)/





マンサクの実は完熟すると弾け飛ぶような仕組みになっています。





果実の殻と一緒に、今年の花のつぼみが膨らんでいます。




小さな蕾の中に 花弁が幾重にも折りたたまれて入っています。




待ちきれなくて開きかけたマンサクの花。 早すぎたのか? 先が縮れてます。


サラサウツギ - 於大公園(東浦町)

2020-01-21 00:37:21 | みんなの花図鑑

直前のヒメウツギそっくりの果実ですが、大きさは こちらのほうがだいぶ大きいです。




サラサウツギは ウツギ(卯の花)の八重咲バージョンなので、 果実は ウツギの果実そっくりです。




とっくりの中に棘が立っていますが、これは 元めしべの花柱だったものです。




合着していたものが、枯れると 割れて 3~5本の棘になります。




もっとも長さは 元の花柱の半分ぐらいしかありません。 そのかわり 木質化して 棘のようになります。


ヒメウツギ - 於大公園(東浦町)

2020-01-20 19:52:52 | みんなの花図鑑

樹名板には ツクバネウツギ とあったのですが、たぶん、 違う木が昔あったのでしょう。 ツクバネウツギは アベリアの仲間で、 羽根つきの羽のような果実をつけます。




このような 独楽みたいな果実は ウツギ の仲間ではないかと思われます。




ウツギ(卯の花)は 園内にもあり、それはもっと背が高いです。これは ずっと背が低いので ヒメウツギ ではないかと思いました。












クスノキ - 北野廃寺(岡崎市)

2020-01-20 09:16:38 | みんなの花図鑑

クスノキの黒い実を撮ろうとして、撮れないまま、いつしか 冬芽の季節になってしまった。




クスノキは背が高いから、なかなか手元で撮影できないのだ。




近づくと いい匂い。




果実がポロリと落ち、ガクだけが残った果柄がある。 よ~し、今年こそ ここで黒い実を撮ってやろう (^^)/





おまけ

クスノキ科の花はどれも小さくて目立たない。 ですが、例外もあります。 これは アオモジ(アオモヂ?) で、昨日、JA産直の園芸コーナーで見た 切り花 です。
この花は3月には ↓こんな風に開花します。
アオモジ - 愛知県緑化センター







ソシンロウバイ - 北野廃寺(岡崎市)

2020-01-19 18:01:14 | みんなの花図鑑

ソシンロウバイはロウバイより遅く、明治初期に渡ってきました。 江戸時代のロウバイに比べ、花びらの色が薄く、透き通るような黄色をしています。





開花したときの花では雄しべは花被片に張り付いており、真ん中の柱頭が露出している(雌性期) (植物形態学「ロウバイ[ソシンロウバイ](ロウバイ科)」)




雄しべが立ち上がって柱頭を覆い隠し、葯の外側から花粉が出て来る(雄性期)。 (同上)




さらに、花冠が皿状に開く。(同上)





雄しべの内側がとっくりのようになっていて、そのなかに数個の雌しべがあり、花柱がとっくりの口から外に伸びている。(同上)





乾いたとっくり形の殻の中に、がま口型の果実が数個入っている。(同上)

クチナシ - 岡崎市UT

2020-01-19 09:17:17 | みんなの花図鑑

クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑低木。
野生では森林の低木として自生するが、むしろ園芸用として栽培されることが多い。 (wiki「クチナシ」)




果実が熟しても割れないため、「口無し」という和名の由来となっている説もある。他にはクチナワナシ(クチナワ=ヘビのこと、ナシ=果実のなる木、よってヘビくらいしか食べない果実をつける木という意味)からクチナシに変化したという説もある。 (同上)




10-11月ごろに赤黄色の果実をつける。果実の先端に萼片のなごりが6本、針状についていることが特徴である。(同上)




また、側面にははっきりした稜が突き出る。(同上)




学名: Gardenia jasminoides
種小名 の jasminoides は 花の「ジャスミンのような」強い芳香を放つことに由来します。
属名(アカネ属)の Gardenia は アメリカの博物学者A.Garden(1730~1792)より。
(注) A.Gardenさん自身は クチナシを見たことも嗅いだこともなかったとか (´v_v`) (学名には物語がある--Gardenia jasminoide