アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒサカキ(雄花)‐ 岡崎市東公園前

2020-03-25 12:07:33 | みんなの花図鑑

雑木林を抜ける道路の両側、 オオバヤシャブシといっしょにヒサカキの花が咲いていました。 こちらは 日陰側のヒサカキの花です。




これも同じく日陰のヒサカキです。 まだ 雄花なのか雌花なのか、注目していません。 ただ、花の多さに驚いています (@_@)




こちらは 折り返し後のみちの反対側のヒサカキの花。 押し合いへし合いといった感じです ((@_@))




ようやく雄花ということに気が付きました。




花弁がピンク色の株もありました。 やはり 雄花です。




雑木林を抜ける道路の両側にあるヒサカキは 雄株が多いですね。



シデコブシ - 安城デンパーク

2020-03-24 16:02:38 | みんなの花図鑑

シデコブシもそろそろ終わりです。




シデコブシは コブシと似ていますが、 樹高がちがいます。 シデコブシは コブシのように大きくならないので庭木としてよく植栽されます。




コブシの花は6枚の花弁からできています。 ところが シデコブシのほうは 9枚~30枚の花被片からできています!




紙垂(しで)をご存じですか? 神社で しめ縄や 祈祷の時の玉串、御幣につける 稲妻型に折った和紙のことです。
シデコブシの花被片が あの短冊形の紙垂に似ているから 「シデ」コブシ なんです。 シデコブシの花の下に行くと 神社でお祓いをしてもらってるような厳粛な気分に なりま (す?) (せんか?) (^_-)-☆




学名: Magnolia tomentosa
マグノリアというと 共通して シベが特徴的ですね。
種小名 の tomentosus は tomentellus と同じで (密に細綿毛のある)という意味でした。

モクレン’アレキサンドリーナ’ ‐ 安城デンパーク

2020-03-24 11:24:06 | みんなの花図鑑

樹名板には 「モクレン 'アレキサンデリーナ'」 と大きく書いてありましたが、 その検索ワードでググると 「アレキサンドリーナ」に修正して検索されました (´v_v`)




樹名板の学名も
 Magnolia X soulangiana 'Arexandrina'
となっているので、 「アレキサンデリーナ」より 「アレキサンドリーナ」のほうが 学名により近いのでしょう。




ところが、「モクレン 'アレキサンドリーナ'」で検索しても なかなか情報が得られません。 ある消えたブログに
 ソーランジアナ系のアレキサンドリーナ
というくだりがありました。




「 モクレン ソーランジアナ系」で検索したら、別のあるブログに
 ソーランジアナ系(白モクレン X 紫モクレン)
というくだりがありました。
また、
 サラサモクレンとはモクレンとハクモクレンをかけ合わされて作られた園芸種
という記事もありました。
少ない情報をまとめると
ソーランジアナ系(サラサモクレン系) の 一品種「アレキサンドリーナ」
ということなんですね、たぶん (´・ω・)


モクレン ’サヨナラ’ ‐ 安城デンパーク

2020-03-24 09:43:45 | みんなの花図鑑

デンパークの掲示板には つぎのような解説がありました
ーーーーー
《今が見ごろの植物》
モクレン 'サヨナラ'




学名:Magnolia 'Sayonara'
モクレン科 落葉中高木
園芸品種





非常に大きく丸みをおびた、淡い桜色の美しい花が特徴のサヨナラは花つきが良く、開花時は壮観です。





この時期「サヨナラ」という言葉は少し複雑な気持ちになりますが、門出を祝福するような花なので、とても素敵な名前だと思います。





「サヨナラ」の名前は、多くのマグノリア交配種を作出したアメリカ人により名づけられました。
(以上、解説板より)



さて、 ここからは 横道です。

上のようなデンパークの解説板の写真からテキスト(文章)を抜き出したわけですが、どうやって取り出したかというと・・・




LINEに送ります。(パソコンにもLINEアプリが入っているので、PCのLINEのトーク上に 解説板の画像をアップします)
その写真を拡大表示すると メニューに Tを四角い点線で囲んだアイコンが出てくるので それをポチッとするだけです。
文字を抜き出しコピー可能なテキストに変換してくれるので、それをコピーし(クリップボードに送り)テキストエディタなどで 改行を取り払いテキストファイルとして保存するだけです。

むかしは スキャナに付属のOCRソフトなどで変換しなくてはなりませんでしたが、とても楽になりました (^^♪
あと、画像は必要ない! 現場で直接 文章だけ 編集可能なメモにしたい!というときは
アンドロイドスマホなら Google Lenz というアプリが これまた非常に便利ですね (^_-)-☆


ミツバアケビ - 岡崎市HK

2020-03-23 21:01:26 | みんなの花図鑑

雑木林の林縁のハゼノキに ミツバアケビのツルが絡まっていて、その花が咲いていました。
ミツバアケビは 名前の通り、小葉が3枚です。葉には鋸歯があります。
(ちなみに、普通のアケビは 小葉が5枚あります。 ゴヨウアケビも5枚あります。 ゴヨウアケビは ミツバアケビとアケビのハイブリッドなので、小葉が5枚なのは アケビの性を受け継ぎ、葉が鋸歯なのはミツバアケビの性質を受け継いだのでしょう)

ミツバアケビの花は色が濃いです。全身、チョコレートみたいです。
雌雄異花で、中央にあるのが雌花です。




上方が雄花です(まだ開き切っていません)。
中央は雌花ですが、やはり開いていません。




これが 開花した雌花です。 花被も 雌しべもチョコレート色です。
バナナのような形をした雌しべが6房、 先っぽは濡れてます。 普通の花のように 子房と柱頭が独立していなく一体となっているが、機能的には 雌しべの先端のこの濡れた部分が 花粉を受け取る柱頭の役目を果たす部分なのだろう。
なお、アケビは 自家受粉では結実せず、 どこか他の株の花粉を受け取らないと結実できません。




これも 雌花。 雌しべはやはり 6房。 (雌しべの数は 3個から8個と花により数が変化するようです)




こちらは 雄花(の集合体)。 花被片はすぐ剥がれ落ち、 雄しべがむき出しになります。


ヒュウガミズキとトサミズキ - 安城デンパーク

2020-03-23 18:14:56 | みんなの花図鑑

デンパークで ヒュウガミズキとトサミズキが一緒に植わっているところ。
手前の樹高が低いほうが ヒュウガミズキで、 奥の背の高いのが(ピントの合ってないほうが) トサミズキです。
両方とも 淡黄色の花を咲かせます。




「ミズキ」が付きますが、ミズキ科ではなく、 両方ともマンサク科です。 トサミズキに比べると、ヒュウガミズキは 花の連なる数が少なく3~4個と少ないです。
ヒュウガミズキの雄しべは 葯の色も 花粉の色も黄色なので、いつ葯が爆ぜて 花粉が出てきたのか 遠目では分かりません。




ここからは トサミズキ です

トサミズキの花序は 小花が6~8個連なって垂れ下がりますので、ヒュウガミズキより長いのが特徴です。




そして、雄しべの葯(花粉を入れた袋)が赤いのが最大の特徴です。 葯が赤ければ トサミズキです。
ただし 花粉は 黄色ですから、 花の終わる時期は 一つの花の雄しべだけ見ても 区別がつきません。




時期的には、トサミズキのほうがずっと早く咲きだします。 いい加減 トサミズキに飽きてきたころ、ヒュウガミズキが ひっそりと咲きだす感じです (´∀`)


アンズ - 安城市Jj

2020-03-22 16:50:47 | みんなの花図鑑

学名:Armeniaca vulgaris(Prunus armeniaca)
アンズには欧州系と東亜系があります。欧州系のアンズは、酸味が少なく、甘みが強くておいしいので、生食に最適です。(...) 東亜系は、多かれ少なかれウメ(Armeniaca mume)が交雑したものが多く、酸味が強いです。(みんなの趣味の園芸「アンズの基本情報」)
英語で アプリコット と言います。 それで思い出したのですが、・・・
シリアの首都ダマスカスの近郊には グータ・オアシスと呼ばれるアプリコットなどを栽培する農園がありました。 岩石砂漠がほとんどのこの国で グータ地区は緑の楽園でした。 アラブの英雄サラディーンがこよなく愛した土地です。 私たちも 季節になると 調査と称して アプリコットを食べに行ったものです。
アンズは生食したことありませんが、 アプリコットは食べました。 アプリコットとアンズとは別の果物だと思ってました。




中国北部で形成された東洋系の品種群には、ウメとの交雑の痕跡がある。原産地は諸説あるものの、中国の山東省、河北省の山岳地帯から中国東北地方の南部とする説が有力とされる (wiki 「アンズ」)




3月下旬に咲く花は、果樹の中では群を抜いて美しい。ウメやスモモに似るがこれらよりも大きく、花数も多い。(庭木図鑑 植木ペディア > アンズ)




アーモンドやウメ、スモモの近縁種であり、容易に交雑する。ただし、ウメの果実は完熟しても果肉に甘みを生じず、種と果肉が離れないのに対し、アンズは熟すと甘みが生じ、種と果肉が離れる(離核性)。 (wiki 「アンズ」)



杏の特徴は、花が咲いた時に、萼(がく)が反り返ること。
梅桃桜は、萼は控えめで、花に寄り添っているのに対し、
杏の萼は、まるで反抗期のこどものように反り返ります。
(トラジャのとにかくやってみよう「梅、桃、桜。ついでに杏。見分け方ってあるの?」)



ルピナス - 安城デンパーク

2020-03-22 09:50:34 | みんなの花図鑑

マメ科のルピナスです。 詳しい品種名は分かりません。




ルピヌス(Lupinus)属には非常に多くの品種があって、現在もどんどんハイブリッドが作られているようです。




花は典型的な 蝶型で、藤の花をさかさまにしたような咲き方から、「ノボリフジ(昇り藤)」とも呼ばれてます。




一人前に? 毛をつけてます (^^)/




葉の形から 種類が分かるといいのですけど、ルピナスというと皆この葉の形だし・・・ (´・ω・)

トサミズキ、ヒュウガミズキ - 安城デンパーク

2020-03-21 10:10:10 | みんなの花図鑑
ようやくヒュウガミズキも咲いたので、両者を並べてみました。
最初は 以前から咲いていたトサミズキです。

トサミズキの「トサ(土佐)」は 自生地が土佐(高知県)の蛇紋岩地帯や石灰岩地帯であることにちなんだもの。




トサミズキの「ミズキ(水木)」のほうは 最初、豊年満作を意味する「満木(ミタスキ)」 と呼ばれていたのが、 葉の様子が葉脈が平行に走るミズキの仲間に似ていたことから、 ”ミタスキ”が転訛して“ミズキ”となったという説がよく言われてますが、個人的にはこの説はあまり共鳴してないです。




トサミズキも ヒュウガミズキも 「ミズキ」が入ってますが、ミズキ科ではなく マンサク科の木です。紛らわしい名前を付けたものですね




黄緑色の7~8の花房からなる長い花が枝にほぼ等間隔にぶら下がるように咲きます。
これがトサミズキの大きな特徴のひとつです。




あとよく言われるように、 おしべの葯(花粉を入れた袋)が赤いので、咲き始めは この赤い葯がチャームポイントになって可愛いです(^^)/



つぎに、ヒュウガミズキを少しだけ。

やはりマンサク科で、ミズキ科ではありません。 分布は 本州では石川県〜兵庫県の日本海側、ほかに高知県、宮崎県、台湾に分布(以上、wiki「ヒュウガミズキ」の記述を編集) で、 とりあえず 日向(宮崎県) にも分布はするもの、名前にするほど強い関連は無いようです。




一つの花の大きさは トサミズキとあまり変わりませんが、 穂状花序に付く花は1〜3個程度と短いので 花序としては小さく見えます。




ヒュウガミズキの葯は黄色いので、葯のときも それが割れて花粉を出した時も黄色です。シベが赤の時代がありません。
トサミズキに比べ、樹高も低いことが多く、 下から見上げて青空をバックに撮影することがなかなかできません!