アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ガマズミ - 赤と黄

2021-10-20 18:12:09 | みんなの花図鑑
ガマズミ

学名:Viburnum dilatatum



「昔は、山里の子どもたちにとって秋から初冬にかけてなくてはならない果実であった。生食のほか、果実酒や大根の赤漬けなどに利用された。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ45 ガマズミ、ミヤマガマズミ」)





キミノガマズミ

学名:Viburnum dilatatum f. xanthocarpum




「ギボウシ園では、ガマズミの赤い実、キミノガマズミの黄色い実が鳥たちにアピールしています。実は渋みと酸味が強いのですが、寒くなる冬には甘くなります。」(安城デンパーク「花の見どころ・ガマズミの実」)

ビブルヌム・プルニフォリウム - 赤と黒

2021-10-20 08:07:05 | みんなの花図鑑

場所は安城デンパーク(のグラスウォーク)。
長い名前ですが、ビブルヌムはビバーナムすなわち ガマズミ属のことです。
ビバーナム・プルニフォリウムでググると、私の撮った画像が先頭に並びます !(^^)!





まだ緑の若い果実のころは なんじゃもんじゃの木の実にちょっと似ていたのですが、それが熟して 赤と黒の実になりました。

ビバーナム・プルニフォリウム - 安城デンパーク(6月)















アルテルナンテラ ’マウナ ケア’ ‐ 安城デンパーク

2021-10-19 18:13:26 | みんなの花図鑑

名札が無いので、Google Lensかざしてみるんですが、ヒメツルソバを候補に挙げてきます。




ヒメツルソバはタデ科ですが、これは ヒユ科でしたよね




第2候補として、センニチコウを挙げてきます。
それで思い出しました、以前にアップしたことがあったのを。




検索してみると、安城デンパークではなく、西尾市憩の農園でした。

アルテルナンテラ'マウナケア' ‐ 西尾市憩の農園




過去ログより 転記

【学 名】alternanthera
【科属名】ヒユ科
【開花期】7~11月

学名の alternanthera は 英語のalternative と同族の語源かも知れません。

alternans   互生の
alternifolius 互生葉の
alternus    互生の





ハナミズキ - 一段と冷え込み

2021-10-19 07:55:00 | みんなの花図鑑
今朝は一段と冷え込みました。


ハナミズキの名は、ミズキの仲間で花が目立つことから。




別名の「アメリカヤマボウシ」は「アメリカ原産で日本の近縁種のヤマボウシに似ていることから。」(wiki「ハナミズキ」)




明治時代に東京からアメリカにソメイヨシノを贈ったお礼として来た木です。このとき、「アメリカヤマボウシ」の名がつけられました。












花のときは、ひとつの総苞(あの花弁のようなそれ)の中に20個くらい筒状花があるのだそうですが。。。




そこから 赤い果実にまで成長するのは 上の画像で分かるように 4~5個。




付け根に球形の果柄だけが残っているのが分かります。
安城デンパークにて。

シャリンバイ - 安城デンパーク

2021-10-18 17:17:04 | みんなの花図鑑

シャリンバイの果実なんですが、果実の頭にしっかり柱頭が残っています。




葉が丸いものをマルバシャリンバイということがありますが、花や果実は同じなので区別しなくなってきているようです。




これなど、果実の頭についているのは柱頭だけではありませんね。




調べると、シャリンバイは 子房下位なので、萼に覆われて果実が大きくなっているので、先端に枯れてついているのは 萼の先端のようです。ヘクソカズラの果実と同じですね。








おまけに、花まで咲いていました。



〔欄外〕

友人が先週 松本城で撮った画像を LINEで送ってきました。
山並みが気になったので、調べてみました。
常念岳の左手に 槍ヶ岳の穂先だけが写っています。
空気の澄んでいる日だけ見えるのだそうです。


つかの間の秋空 - オクラ篇

2021-10-18 09:24:44 | みんなの花図鑑

もうひとつ、つかの間の秋空をバックに。。。
こんどは、オクラ篇です。




撮ってから気が付いたのですが、花弁がひどく痛んでいます。2日目なんでしょうか?




ところで、オクラって漢字でどう書くのでしょう?




「秋葵」という漢字が使われるそうです。
「秋葵」いいですねぇ、オクラの実は 秋の季語だというし (^^ゞ




正確には、オクラは 「Okra」という英語なのだそうで、「秋葵」は当て字なんだそうですけど (´・ω・)


ススキか?オギか?‐ 西浦海岸

2021-10-16 09:04:29 | みんなの花図鑑

海岸にもススキが生えていました。
いや。待てよ! ススキはどちらかというと 乾燥した土地が好き。
湿った土地が好きなのは よく似たオギのほうでした。
これは オギかもしれませんね、調べてみましょう。




穂を漫然と見ていたのでは 答えは見えません。
まぁ、オギの穂のほうが白っぽく、ススキは褐色に近いことが多いのですが、2つを並べて比較しないと良くわかりません。




近づいて、あるものがあるか、ないか、を調べます。
「あるもの」とは 小穂から出ている針のような「芒(のぎ)」のことです。
上の若い穂でも、そういう目で見ると 有無を確認できますが、ノギの在る無しは花後のほうが分かりやすいです。



というわけで、花後を見る前に、花そのものを観察しておきます。
黄色い長細い莢(さや)が おしべの葯(花粉を入れた袋)です。
めしべはというと、この写真では分かりにくいのですが 紫色の試験官ブラシのようなのが出ています。これが雌しべの柱頭です。




雄しべの葯は いまにも切れそうな花糸(テグスみたいな糸)でぶら下がっています。イネ科特有のおしべです。




さて、これは盛りを過ぎた花です。
子房から一本の針のような長い芒(のぎ)が出ています。




こっちのほうが 芒が分かりやすいかな?



このような芒(のぎ)がついているから これはススキです。
オギには芒(のぎ)がありません。
海岸の波打ち際だから、土壌が湿ってるので、オギかと思いましたが、ススキだったというお話でした。





おまけに、これもススキです !(^^)!
どうしてこんな風になるんでしょうね、訪れるたびに 見つけます。





ヒトモトススキ

もうひとつ、これは この海岸で特徴的な植物、ヒトモトススキです。




ススキと名がついてますが、カヤツリグサ科の植物です。




「イネ科とカヤツリグサ科は風媒花として進化し、そのため互いに似た点が多い。それは花が地味なこと、小穂を形成することなどである。
他方、性格的に全く正反対な面もある。イネ科は小穂の構造が非常に多様で、属の数がとても多いが、それぞれの属に含まれる種数はそれほど多くない(700属8000種)。カヤツリグサ科は、小穂の構造はそれほど多くなく、属数が少ないのに、それぞれの属に含まれる種数がとても多い(70属4500種)。」(wiki「カヤツリグサ科」)




ヒトモトススキは「 海岸近くに多く、海岸では海浜植物などの後方、淡水がわいているような場所に生える。ある程度内陸の池や湿地の水際に出現することもある。生育地では非常に密生した群落を作る。迷い込むと身動きが取れなくなることもある。」(wiki「ヒトモトススキ」)




「和名は横に這わないススキの意と思われるが、形はともかく、見かけではススキにはあまり似ておらず、はるかにごつごつした植物である。別名をシシキリガヤと言い、これは葉のざらつきが強く、肉が切れるという意味である。

この草花は、東大阪市天然記念物にも指定されている。」(同上)

「本来ヒトモトススキは海岸に近い湿地に生育するもので山中に群生するのは珍しく、約3,000年前、大阪湾が生駒山ろくまで迫っていたことを裏付ける貴重な残存植物として、昭和49年3月に同市の天然記念物に指定されています」(東大阪市「ヒトモトススキ」の記事より、太字は引用者)