アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヤマブドウやヒメイチジク - 西浦海岸

2021-10-15 18:14:35 | みんなの花図鑑
西浦海岸には おいしそうな実もなっています。

ヤマブドウ

ノブドウと違って、食べられます。
















アオツヅラフジ

おいしそうですが、残念ながら、有毒です。










海岸風景。




ヒメイチジク

本名は イヌビワ という名前ですが、どこもビワ的なところがありません。




学名 Ficus erecta
フィカス は イチジク属のことなのです。



イチジクの小さいのなので、「ヒメイチジク」と呼びます。







ここのヒメイチジクは洪積台地のそれよりも、実が大きいです。




いちばんい色をしている大きいのを割ってみました。
そして食べてみました。
かすかに イチジクの味がしました (´∀`)




トベラとシャリンバイ - 西浦海岸

2021-10-15 08:09:51 | みんなの花図鑑
ひさしぶりに 西浦海岸の遊歩道を歩いてみました。
木の実がたくさん見られました !(^^)!


トベラ

早くも果実が割れ、中から 赤いタネが顔を出していました。




でも、このタネには栄養のある果肉がついていません。粘液に包まれているだけなのです。




「トベラは日本だけでなく、朝鮮南部から中国大陸にかけての暖帯~亜熱帯の常緑広葉樹林に分布しますが、 おもに海岸近くでよく見かけます。」(大阪百樹「トベラ Pittosporum tobira」)




トベラの学名は Pittosporum tobira
属名のピットスポルムはPitta(樹脂)とSporos(種子)に由来し、これは上記のように熟した果実から粘液が付着した種子が露出するのが特徴的なことから付けられたものである。(wiki 「トベラ」)









シャリンバイ

暖地の海岸に自生する。乾燥、大気汚染に強い。()



日本(東北地方南部以南)、韓国、台湾までの海岸近くに分布する。(wiki「シャリンバイ」)




葉の先端が丸く鋸歯の少ないものをマルバシャリンバイとして区別していたこともあるが、今では同じ種内の変異の範疇とされている。(松江の花図鑑)




乾燥や大気汚染に強いことから道路脇の分離帯などに植栽されたり、艶のある常緑葉が美しく、良く刈り込みに耐えるため庭木として植栽されたりする。(wiki「シャリンバイ」)




シャリンバイ(車輪梅、学名:Rhaphiolepis indica var. umbellata、 シノニム:R. umbellata)
属名 Rhaphiolepis (ラフィオレピス)は、 ギリシャ語の 「rhaphis(針) + lepis(鱗片)」が語源。

ホソバヒャクニチソウ - ジニア属

2021-10-14 17:50:02 | みんなの花図鑑

ヒャクニチソウ(ジニア)なのですが、背が低く 花もちんまりしています。
でも、いろいろな色が一緒に植えてあり、目を惹きます。




例によって スマホの Google Lensアプリで検索してみると
 Zinnia angustifolia
と学名を挙げてきます。




Zinnia angustifolia
英語から翻訳-広葉樹ヒャクニチソウは、メキシコ北部と西部に自生し、米国南西部の一部に帰化した草花のヒャクニチソウの種です。 Z. angustifoliaと他のジニア種の雑種は人気のある園芸植物です。
(英文Wikipediaより)




Zinnia angustifolia
日本語のサイトを検索すると、
日本語 wikiの「ヒャクニチソウ属」に こうあります:
メキシコヒャクニチソウ Z. angustifolia (syn. Z. linearis)
草丈15cmくらいの小さな草花で、鉢物として利用されている。タネが売られているものに「ソンブレロ」という品種がある。」





いつもよく参考にしている「三河の植物観察」にも
 ホソバヒャクニチソウ
で記事があります。
「ホソバヒャクニチソウはキク科ジニア属の観賞用の園芸品種。
 1年草、高さ23~45㎝(矮性は15㎝以下」





その記事には「ホソバヒャクニチソウ」の学名は
 Zinnia angustifolia Kunth
 Zinnia linearis Benth.
の2つが挙げてあります。




さらに Zinnia angustifolia で検索を続けますと、タキイの品種カタログ「百日草 Zinnia ジニア」のページにいざなわれます。
矮性リネアリス種 Zinnia angustifolia
というジャンルがこの花のようです。
「細葉、花径3~4㎝の一重咲き。播種後60日程度で開花し、株を張りながら花をつけ、長期間咲き続ける。草丈は地植えにしても25~30㎝。」




ジニア属はキク亜科の花で、たくさんの小花の集団から構成されています。
中心に筒型のけば立った花冠の小花の集団が 筒状花です。
周囲の花弁は 一枚一枚が舌状花という小花で、こちらは雌しべだけがついています。




中央の筒状花は 5裂した花冠を持っています。あまりに小さくてよくみえませんが、花冠の中には雄しべと雌しべがあるはずです。




ピンクの花弁一枚一枚が舌状花です。舌状花の付け根から立ち上がってカールしているのが めしべです。






センジュギク - マリーゴールドとの関係は

2021-10-14 09:28:47 | みんなの花図鑑

このキク科の花は 何という名前なのでしょうか?
スマホの Google Lensアプリで検索すると、レンズの向け方によって センジュギクと言ってきたり、マリーゴールドと言ってきたりします。




葉がこんなふうで とても特徴のある葉です。
この画像に Google Lensをかざすと、「アフリカン・マリーゴールド」と言ってきます。




上の画像をGoogle Lensで検索すると、センジュギクと言ってきます。





そこで、センジュギクについて コトバンクの項を見ると
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「センジュギク」の解説では
 「マリーゴールド」のページをご覧ください。
の一行だけおしまいです。




世界大百科事典内の 【マリゴールド】の解説に センジュギクへの言及があります。(コトバンクより)

…花壇や鉢植え,切花に栽培される園芸種マリゴールドの基となったのは,それらのうちT.erecta L.(改良種をアフリカン・マリゴールドAfrican marigoldと呼ぶ)とT.patula L.(改良種をフレンチ・マリゴールドFrench marigold(イラスト)という)である。前者は,マンジュギク(万寿菊),センジュギク(千寿菊)と呼ばれる大型種で,改良品は高さ80cm,粗く枝を分けて頂端に大きな頭状花をつける。花色は黄,クリーム,レモン,オレンジなど。…

(注)マリーゴールドは marigold なので、私もできるだけ マリゴールドと呼ぼうと思います)




マリゴールドはメキシコ原産の一年草で、「古くから改良が進み、園芸種として多数の品種があるが、大別してフレンチ種アフリカン種 との2つの系統が育成された。」(peaの植物図鑑)
育成されたフレンチ種が 和名マンジュギクと呼ばれる系統で、
アフリカン種が 和名センジュギクと呼ばれる系統なのだそうです。




アフリカン・マリーゴールド(和名:センジュギク)
T.erectaは、メキシコ原産の1年草。直立性で高さ60~80cmになり、上部で少し枝分かれする。夏から秋にかけてよく開花する。
頭花は数が少ないが、大形で直径6~12cmもあり、八重ないし万重咲き。
花色は黄色と橙色が多いが、淡黄、乳白など。園芸品種にトレビアン・イエローcv.Tresbien Yellowなどがある。(同上)




ススキとオギ - どこがちがうの?

2021-10-13 16:48:42 | みんなの花図鑑

これはススキでしょうか? オギでしょうか? !(^^)!




上と比べてみるとだいぶ花穂の感じが違いますが、こちらがススキです。
最初の画像は オギ でした。



ススキは株立ち

ススキはこのように 株立ちします。
たいして オギのほうは 地下茎から1本ずつ茎を出して、連立します。
あと、オギは湿ったところが好きです。ここにアップしたオギは 矢作川の河川敷で撮ったものです。
ススキのほうは 小河川の堤防のあちこちで撮ったものですが、すべて洪積台地でどちらかというと乾燥した地帯です。




すこし近づいてみます。

オギの穂



ススキの花穂






オギの穂




ススキの花穂





さらに近づいてみます

オギのおしべ(褐色のさやみたいなほう)とめしべ(ブラシみたいなほう)






上2枚とも ススキの雄しべと雌しべ
黄色い袋状のものが 雄しべの葯(中に花粉が入ってます)
ブラシ状のものが 雌しべの柱頭 (雌しべの子房が将来果実になる米粒状の部分です)




オギとススキのいちばんの違いは 芒(のぎ)があるか、無いかです

芒(のぎ)とは
Wikipedia「芒」より
(のぎ、「ぼう」とも)は、コメ、ムギなどイネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある棘状の突起のこと。ススキのことを芒とも書くが、これに似たイネ科の植物にオギ(荻)がある。ススキには芒があるが、オギには芒がない。


芒をもつライムギの小穂


では、チェックしてみましょう

▲オギに芒(ノギ)なし


▼ススキには芒(ノギ)がある







おさらい

オギに芒(のぎ)なし



ススキ(芒)には 芒(のぎ)があります \(^o^)/







野菊 なのは確かですが…

2021-10-13 07:54:19 | みんなの花図鑑
一か月前に撮った野菊。


咲き始めの 青が美しい。
スマホの Google Lensアプリをかざすと、ブルーデイジーと言ってくるけれど、←ではありません。




道端に咲いているキク科の花だから、野菊なんです。それは分かるけど。。。




ノコンギク?
ヨメナ?
ヨメナにも カントウヨメナ、シロヨメナ、チョウセンヨメナ…と果てしない!




でも、名前に関心が向いてると、このブルーの美しさを忘れてしまいます。
名前は 野菊でいいじゃありませんか




一応葉っぱはこんなです。




春に若菜を食べるときは 区別できないと大変!
ヨメナはおいしいけどノコンギクなどはおいしくないのですって。





アロニア - 食べられるの?

2021-10-12 17:54:30 | みんなの花図鑑

スマホの Google Lensアプリで検索すると、最初「コトネアスター pannosus」という名を候補に挙げてきました。




でも、葉っぱが違います。もっと柔らかい感じ。どちらかと言えば、ウメモドキに近い感じ。




別の画像で検索したら 「アロニア属」を候補に挙げてきました。
そうです、この赤い果実、バラ科のアロニアの実でした。




アロニアは 別名セイヨウカマツカ。
アロニアの果実には このように赤い実のなる種類と 黒い実のなる種類があります。




赤い実のアロニアを アロニア・アルブティフォリ と言います。
黒い実のほうは アロニア・メラノカルパといいます。




残念なことに、赤い実のアロニア・アルブティフォリアは観賞用で食べられないそうです。
黒い実のアロニア・メラノカルパのほうは チョコベリーとか言われ、食べられるということでした。

(以前検索したときはそうでしたが。。。)

でも最近再検索して 分からなくなりました。こんな記事があったからです:

「健康食品としてアロニアが紹介されるときは黒い実が注目されますが、アロニアの中には実が赤いものも黒いものもあります。

どちらも渋いので、そのまま食べるには不向きです。
健康食品の材料、果実酒、ジャム、ジュース、保存食などの加工原料として使われます。」(リンク切れの記事より)

ナツヅタ(ツタ)‐ ブドウ科

2021-10-12 08:01:50 | みんなの花図鑑

倉庫の壁を這うブドウ科ツタ属の ナツヅタです。
単に ツタ といったら、このナツヅタのことを指すようです。




ツタと呼ばれるツルには 大きく分けて2種類あり、フユヅタ と ナツヅタ です。
ナツヅタはブドウ科で、紅葉して落葉します。
フユヅタは アイビー と呼ばれ、ブドウ科ではなくウコギ科のツルです。キヅタと呼ばれ、常緑です。




ツタ属(Parthenocissus)にはこのナツヅタのほかに、アメリカヅタ、ヘンリーヅタ、中国大葉ヅタ などが観賞用に流通していますが、ほとんど葉で区別できることが多いです。




学名は、Parthenocissus tricuspidata















葉の形状から「モミジヅタ」という別名もあります。覚えやすいですね。



コシロノセンダングサ - キク科

2021-10-11 18:06:19 | みんなの花図鑑

ようやく秋の雲が出てきました。




センダングサの仲間は 花の時しか区別できません。
白い花弁の舌状花がついているから、コシロノセンダングサ(シロバナセンダングサ)と思います。




花と花後のツーショット。




(普通の花でいう)萼の部分は たくさんの小花を包んでいるので 苞または苞葉と言います。




中央の黄色い小花の集団が 筒状花。
筒状花には ラッパ型の花弁があります。




ラッパ型の花弁の中から、まず雄しべ筒が立ち上がり、あとから 雌しべの花柱が 雄しべ筒の中を貫通して 柱頭を開きます。




はやくも ひっつき虫の一丁出来上がりです。








そして 朝のスイフヨウ

2021-10-11 08:00:40 | みんなの花図鑑

そして昨日の「午後のスイフヨウ」を、今度は朝行って、撮ったものです。
午後にはピンクのスイフヨウが、朝咲いたときは 純白です。




同じ時刻に撮ったものですが、かすかにピンクが 滲んでいます。




フヨウの学名は Hibiscus mutabilis
属名は日本語では「フヨウ属」ですが もともとは ハイビスカス属。
「種小名 mutabilisは「変化しやすい」(英語のmutable)の意。」(wiki 「フヨウ」)




酔芙蓉の学名は Hibiscus mutabilis cv. Versicolor
学名のcv. は cultivar の略で、基本の植物を交配させて人工的に作られた植物すなわち園芸品種のことです。
園芸品種名の Versicolor は 種小名によく使われていますが、「色変わりの」くらいの意味なんでしょうね
(鳥のキジの学名が Phasianus versicolor でした)




酔芙蓉は「八重咲き」として売られていることが多いですが。。。




八重といっても 雄しべ筒からおしべの花糸が出ていますので、半八重というのが実態のようです。