さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

危機管理意識

2010年05月30日 15時46分08秒 | Web log
さて、口蹄疫問題が続いておりますが、種牛49頭の処分問題、
うち2頭は発熱状態があったのに県が報告してなかった、優良種牛
5頭も処分するようにとの関係団体からの圧力、いろんな情報が
ネット上でも見て取れます。

「発生してからでは遅すぎる」

口蹄疫は、以前にも発生したこともあるわけですから、マニュアルと
いうか、疑わしき例が発生した場合の対処法が文書化される必要が
あると思うわけです。

(そんな初歩的なことは、誰もが思っていることでしょうけど)

中央の関係省庁がそれを発行し、自治体が自分たちの産業、財産を
守るために、他県への被害拡大を阻止するために、知事の権限で
初動できるようなマニュアルを全ての自治体が持つべきだと思う。

新型インフルエンザのときもそうでしたが、ウイルスは感染拡大が
時間との戦いだから、早期対応が必須。

ウイルスが発生したというだけで、容易にパニック状態に陥るのだから
対応の遅れで被害が拡大すれば、パニック状態を更に助長するだけです
よね。

『中央の指示を待っている』という感覚それ自体、危機管理意識の
低さを物語っていると思う。

危機管理意識の低さ=責任意識の低さにつながると思うんですよ。

中央の指示待ちという意識が、責任意識の低さを露呈している感じ。

極端な話「コンロにかけていたてんぷら鍋に火がうつりました。
消防署に電話しました。来るのを待っています。」と言っているような
もの。

でも「消防車が来るのが遅かったので、家が全部焼けてしまいました。」

って、ねぇ。言えないでしょう。

消火器の設置、油に火が移ったときの対処法に関する知識は
最低でも各家庭の責任でしょう。

それと同じだと思うのですけれど。

結局、危機管理をどうするかは、自分の身を守りそして、拡大を防いで
相手(近隣各県)の権利を守ることにつながるなんてことはここで
わたしがどうこう言うまでもなく、危機管理=予防措置であって、
発生してからの対処よりも、かなり大きな効果(被害を最小限度に
とどめる)があるはずなのに、そこが手抜きというのは残念なことかと
思います。

それにウイルスなんてどこから、どのように運ばれてくるのか、
大抵の場合。そんなものは誰もわからない。

季節性のインフルエンザウイルスだって、ある時期がくると
どこからともなく発生し、そして日本国内がウイルスで覆い
つくされる。

空から降ってくるなんて言う人もいるくらい。

ウイルスの発生源を探ったところで、そこを非難したところで
あまり意味はないと思う。

だって、発生してしまうのだから。

駐車場での罰金ぼったくりの時も思ったのですが、わたしは違反して
いませんけれど、違反を誘発するようなシステムを放置して、違反者に
ただ罰金だけを要求するってのは、的外れな話だと思うんですよ。

それは違反時の対処法であって、違反の予防処置にはなっていない。

はたから見れば、違反を減らすための罰金が、儲けのための罰金か
のように意味が逆転してしまう可能性だってあると思うと。

正しいシステムが確立されていないと、被害者が加害者に逆転して
しまうことだってあるわけです。

宮崎県の人だって、あれだけの被害を受け、今も毎日処分に終われ、
大型家畜を扱った経験のない県職員までも借り出され、石灰やけどを
したり、踏まれて怪我をしたり、大変な思いをしているのに、もし
このウイルスが宮崎にとどまらず、他県に拡大したら、それこそ
「宮崎県がウイルスを撒き散らした」というような感じになって、
被害者が加害者扱いされてしまう可能性だってあると思うと、
本当にねぇ。

一日も早く終息することを願ってやみません。

そして、将来のために、口蹄疫等感染性の強い感染症が
発生した場合の初動システムを確立し、予防措置を講じる
ことを願っております。




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