修行日の翌日、思った通り体が動かず半病人。練習を休み自堕落な一日となった。
今日は少し回復したがまだ痛い。
また西川君に会った。まさか2度も会うとは!
UP 50m×2 100m 200m 400m 50m×2
10分間の休憩
S 50m×39 1分サイクル
Drill 50m×7
仙人泳 100m×10 2分サイクル 4300m
休憩中は西川君と四万十のこと、他のレースの話をした。西川君は1年間で四万十しかレースに出ない。たった1レースのために練習を重ねている。
休憩が終わって別々のコースで練習を始めた。西川君はLSD。100m1分30秒ペースだ。俺は50m40秒でインターバル。一人1コースでそろっている。そこにかなりふくよかな方が入ってきた。そしてよりによって一番練習している西川君のコースに入った?! 当然だが何度も何度も追いつく。その方は100m4分かかっているから。
そのまま30分くらいで出て行ったがなぜに西川君のコースに入ったのだろう。他は100m2分以上かかる人ばかりなのに。50mが2分くらいの人もいる。普通に考えれば自分と同じくらいの人のコースの方が泳ぎやすいと思うのだが・・・。
しばらくするとそのふくよかな方がプールに戻ってきて、今度は俺のコースに来た!! 「同じコースで泳いでも良いですか?」
「いいですよ」と笑顔で答え、サークルを守って37本目をスタートした。礼儀正しい穏やかそうな方だ。
おや? これはチャンスでは? ずっと前から是非一度訊いてみたい事。39本でちょうど追いついたので勇気を出して訊いてみた。
「すみません。1つだけお伺いしてもよろしいですか?」。
「はい、何でしょう」
「なぜ先ほどあの方のコースに入ったのですか?」
「・・・いえ、特に理由はなく、何となくです。」
「ゆっくり泳いでいる方のコースの方が泳ぎやすいと思うのですが・・・」
「あぁ、そう言えばそうですね。」
その後水泳の事など楽しくお話ししている内に他のコースが空いたのでご挨拶して移動した。
おそらく日本中で起こっている現象。遅い人は何故速い人のコースに入るのか? その方の答えで解った。
俺が絵の善し悪しが分からないように、演奏を聴いても何億円もする楽器の価値が解らないように泳げない人には上手い下手はもちろん速い遅いもわからないし、追いつく追いつかれると言うことも意識していないのだ。
これでターン直前にスタートするという謎も解決した。追いつかれるという事を意識していないのだから他の方が到着する前に自分が出発するというのは当然の行動だ。そういうことだったのか!!
あえて西川君のコースに入ったのはきっちりキープライトで泳いでいたためぱっと見で入りやすかったからだろう。
いやぁ~、すっきりした。