NHKで放送された特集『35歳を救え』の書籍版を読んだ。
放送は観なかったけど、今の35歳は10年前の35歳より平均年収が200万も低いというショッキングな内容である。
年収別のグラフが掲載されていて、それを見ると、確かにグラフの最頻値は200万少なくなっている。
10年前の35歳の世代も、もしかしたらその後年収は減っているかもしれないが、今の35歳が200万も年収が少ない背景には団塊ジュニアであるこの世代の人口が多いために非正規雇用者が増加していることなどがある。
200万という数字は車が一台買える値段だ。
家のローンの一年分もこれくらいの数字だろう。
それがまるまる減ってしまったのが今の35歳である。
何も今の35歳が他の世代に比べ怠け者であるわけでも能力が低いわけでもない。
製造業は中国や韓国など賃金の安い国の労働者との競争にさらされ、製造拠点が海外にシフトした結果、かつての労働力を必要としなくなっている。
デフレにより、負のスパイラルの被害を最も受けたのがこの団塊ジュニアの世代だ。
この世代は、受験や就職も他の世代以上の競争にさらされ、最初の就職に失敗すると、なかなか浮上するのは難しい。
本書では、具体的に取材した中から、厳しい現実からなかなか這い上がれない35歳の素顔を紹介している。
突然の配置転換により年収が400万から300万に激減し、二人目の子どもを断念した印刷会社に勤める男性、自動車部品製造メーカーに勤めながら、マイカーを手放さなければならなかった男性、夫の収入が半分以下になり、幼い子どもが眠ったあと夜中から朝までコンビニでバイトをする女性など、生々しい事例が続く…
その他にも多くのデータを掲載しているが、年収の話よりもショッキングなのは、その世代の女性の現時点での出生率が0.86であること。
この数字は日本の平均値をはるかに下回る。少子化がさらに加速する可能性がある。
本書では、このまま放置しておくと、今後20年、日本経済の成長率はプラスにならないと警告している。
イギリスやデンマーク、フランスなどの海外の事例や一部の自治体での取り組みなどを紹介し、この世代を救うヒントを掲載している。
NHKでは35歳の1万人以上にアンケートを実施し、本書にその結果がまとめられてある。
不安に思うことは何ですかとの問いに、給料が上がらない、給料カット、など収入に関することが続き、子育て、結婚などの回答が続く。特になしと答えた人はわずか3.6パーセントだった。
不安のない人はどの世代にも多いと思う。
でも、世界第2位の経済大国の35歳で不安のない人がたった3.6パーセント…
あまりにも低い数字だと思う。
放送は観なかったけど、今の35歳は10年前の35歳より平均年収が200万も低いというショッキングな内容である。
年収別のグラフが掲載されていて、それを見ると、確かにグラフの最頻値は200万少なくなっている。
10年前の35歳の世代も、もしかしたらその後年収は減っているかもしれないが、今の35歳が200万も年収が少ない背景には団塊ジュニアであるこの世代の人口が多いために非正規雇用者が増加していることなどがある。
200万という数字は車が一台買える値段だ。
家のローンの一年分もこれくらいの数字だろう。
それがまるまる減ってしまったのが今の35歳である。
何も今の35歳が他の世代に比べ怠け者であるわけでも能力が低いわけでもない。
製造業は中国や韓国など賃金の安い国の労働者との競争にさらされ、製造拠点が海外にシフトした結果、かつての労働力を必要としなくなっている。
デフレにより、負のスパイラルの被害を最も受けたのがこの団塊ジュニアの世代だ。
この世代は、受験や就職も他の世代以上の競争にさらされ、最初の就職に失敗すると、なかなか浮上するのは難しい。
本書では、具体的に取材した中から、厳しい現実からなかなか這い上がれない35歳の素顔を紹介している。
突然の配置転換により年収が400万から300万に激減し、二人目の子どもを断念した印刷会社に勤める男性、自動車部品製造メーカーに勤めながら、マイカーを手放さなければならなかった男性、夫の収入が半分以下になり、幼い子どもが眠ったあと夜中から朝までコンビニでバイトをする女性など、生々しい事例が続く…
その他にも多くのデータを掲載しているが、年収の話よりもショッキングなのは、その世代の女性の現時点での出生率が0.86であること。
この数字は日本の平均値をはるかに下回る。少子化がさらに加速する可能性がある。
本書では、このまま放置しておくと、今後20年、日本経済の成長率はプラスにならないと警告している。
イギリスやデンマーク、フランスなどの海外の事例や一部の自治体での取り組みなどを紹介し、この世代を救うヒントを掲載している。
NHKでは35歳の1万人以上にアンケートを実施し、本書にその結果がまとめられてある。
不安に思うことは何ですかとの問いに、給料が上がらない、給料カット、など収入に関することが続き、子育て、結婚などの回答が続く。特になしと答えた人はわずか3.6パーセントだった。
不安のない人はどの世代にも多いと思う。
でも、世界第2位の経済大国の35歳で不安のない人がたった3.6パーセント…
あまりにも低い数字だと思う。