まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

竜馬と龍馬

2010-03-11 19:11:21 | 雑学
今年の大河ドラマの主人公は坂本龍馬。
以前、息子の塾の社会のテキストを見ていたら、「坂本竜馬」との表記があった。
でも、実はこの表記は正しくない。「竜馬」ではなく「龍馬」が正しい。
司馬遼太郎の著作「竜馬がゆく!」は、作者が創作したエピソードも盛り込むため、わざと「龍馬」ではなく「竜馬」とした。
「坂本竜馬」は司馬遼太郎が創り出した架空の人物である。
歴史上に存在したのは「龍馬」であり「竜馬」ではない。
でも、テキストには「竜馬」と書かれてあった。
息子のもつ伝記本でも「龍馬」ではなく「竜馬」になっている。
「竜馬」のほうが有名になったので、一般的には「竜馬」で通るけど、教育の場で使うのはどうかと思う。
もしかしたら、「龍」の字が当用漢字にはないのかもしれないが・・・
僕は歴史小説が大好きで、司馬遼太郎の小説は特に好きだ。
日本は第一級の歴史をもつ国である。歴史を作った祖先に負けないように、頑張れ!
そんなメッセージがこめられているような気がして、読むと元気が出てくる。
「何が一番面白かったですか?」と他人から訊かれることがある。
一番面白かったのは「国盗り物語」かな・・・「花神」「菜の花の沖」「胡蝶の夢」などがそれに続く。
でも、読んでおくべき作品ということでは「坂の上の雲」だと思う。
日露戦争を描いたこの作品を読むと、当時の日本がいかに満身の力をこめて大国ロシアと戦ったかがわかる。
三国干渉以降10年間、日本はそれこそ飲まず食わずで戦費を蓄え、勝利につなげて行く・・・
年末にNHKでドラマが放送されていたけど、続きは今年の年末まで待たないといけない。待ち遠しい・・・
もし、ロシアに負けていたら、今の日本はなかったかもしれない。少なくとも、北海道はロシアの領土になっていただろうといわれている。
それでも、当時の日本人は今よりずっと楽観主義者だった気がする。
今の日本はもう少し祖先を見習い、楽観的であってもいいかもしれない。