三ヶ月ほど前、妻が盲腸で入院した。
ある日、夜中に激痛を訴えた。
救急車を呼ぶより自分の車で病院に連れて行った方が早いと判断し、119番に電話をして夜間診療が可能な病院を紹介してもらい、そこへ電話をしてみる。
息子が心配そうに横にいる。
「今、胃腸科の先生がいないので・・・」
ニュースでよく救急車の受け入れ拒否を耳にするが、こういう事なんだなと思う。
食い下がってみるが、向こうはうんと言わない。
「他に心当たりはありませんか?」
そう尋ねてみるとある病院を教えてくれた。
「その病院て、前に管理人さんが入院したとこだよね、お父さんお見舞いに行ったよね」
行ったことがあるくせに僕はすっかり病院名を忘れていました。マンションの理事数人で確かに管理人を見舞ったことがあった。少し距離があり、あまり縁がない病院なのですっかり名前を忘れていた。
息子は僕と妻との会話を聞いただけだと思うけど、よく病院名まで憶えていたと思う。
番号案内で連絡先をきいて病院に電話をすると、係の人はどうぞ連れて来て下さいとのこと。その間息子は地図を持ってきてくれた。
「お父さん、場所憶えてる?」
妻を病院に連れていくと、虫垂炎だと診断された。
最近は盲腸は切らないで薬で治すことが多いという。切ると何十年後かに癒着することがあるらしい。でも、治療中はモノが食べられないので、点滴をする必要があり、入院することになる。
幸い次の日は日曜日だったので、妻の身の周りのものを持っていくと、痛みはもう無くなっているとのことだった。
その日から一週間ほど、妻のいない生活が始まりました。
認知症の義母はできる家事は限られるので、僕と息子が分担することに。
昼間義母を一人にするのは心配ですが、管理人さんに事情を話して、何かあったら頼みますとお願いした。義母は一人で出掛けることはまずないし、もし、外出したとしても管理人室の前を必ず通るので一声かけておくとひとまず安心である。
義母にはくれぐれも火を使わないように注意して、義母の昼食はおにぎりなどを用意した。
さすがに息子の弁当は作れないので、学食でするようにとお金を渡した。
僕は帰りが遅いので、夕食は息子に頼む。
義母はそれでも、お米を炊くぐらいは出来るので、息子にはおかずの用意を担当してもらった。と言っても弁当屋かスーパーのお惣菜を買うだけだったけど。
でも、歯の弱い義母には別メニューを用意したり、それなりに考えていました。
洗濯は夜にして、ベランダに干す。取り込みを義母に頼むが、何と物干し竿に背が届かないのだという。
仕方がないので低い位置に全部移動しておくと、帰ってきたら洗濯物はちゃんと義母が取り込んでたたんでありました。
この一週間、義母も自覚して積極的に家事をしてくれたし、意外に息子がしっかりしているなと感じたけど、妻が退院すると、またグータラで我が儘な息子に逆戻りでした。
ある日、夜中に激痛を訴えた。
救急車を呼ぶより自分の車で病院に連れて行った方が早いと判断し、119番に電話をして夜間診療が可能な病院を紹介してもらい、そこへ電話をしてみる。
息子が心配そうに横にいる。
「今、胃腸科の先生がいないので・・・」
ニュースでよく救急車の受け入れ拒否を耳にするが、こういう事なんだなと思う。
食い下がってみるが、向こうはうんと言わない。
「他に心当たりはありませんか?」
そう尋ねてみるとある病院を教えてくれた。
「その病院て、前に管理人さんが入院したとこだよね、お父さんお見舞いに行ったよね」
行ったことがあるくせに僕はすっかり病院名を忘れていました。マンションの理事数人で確かに管理人を見舞ったことがあった。少し距離があり、あまり縁がない病院なのですっかり名前を忘れていた。
息子は僕と妻との会話を聞いただけだと思うけど、よく病院名まで憶えていたと思う。
番号案内で連絡先をきいて病院に電話をすると、係の人はどうぞ連れて来て下さいとのこと。その間息子は地図を持ってきてくれた。
「お父さん、場所憶えてる?」
妻を病院に連れていくと、虫垂炎だと診断された。
最近は盲腸は切らないで薬で治すことが多いという。切ると何十年後かに癒着することがあるらしい。でも、治療中はモノが食べられないので、点滴をする必要があり、入院することになる。
幸い次の日は日曜日だったので、妻の身の周りのものを持っていくと、痛みはもう無くなっているとのことだった。
その日から一週間ほど、妻のいない生活が始まりました。
認知症の義母はできる家事は限られるので、僕と息子が分担することに。
昼間義母を一人にするのは心配ですが、管理人さんに事情を話して、何かあったら頼みますとお願いした。義母は一人で出掛けることはまずないし、もし、外出したとしても管理人室の前を必ず通るので一声かけておくとひとまず安心である。
義母にはくれぐれも火を使わないように注意して、義母の昼食はおにぎりなどを用意した。
さすがに息子の弁当は作れないので、学食でするようにとお金を渡した。
僕は帰りが遅いので、夕食は息子に頼む。
義母はそれでも、お米を炊くぐらいは出来るので、息子にはおかずの用意を担当してもらった。と言っても弁当屋かスーパーのお惣菜を買うだけだったけど。
でも、歯の弱い義母には別メニューを用意したり、それなりに考えていました。
洗濯は夜にして、ベランダに干す。取り込みを義母に頼むが、何と物干し竿に背が届かないのだという。
仕方がないので低い位置に全部移動しておくと、帰ってきたら洗濯物はちゃんと義母が取り込んでたたんでありました。
この一週間、義母も自覚して積極的に家事をしてくれたし、意外に息子がしっかりしているなと感じたけど、妻が退院すると、またグータラで我が儘な息子に逆戻りでした。