まあどうにかなるさ

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中国に行って来ました。

2018-08-11 22:29:20 | 旅行

先日、仕事で中国へ行ってきた。
初めての海外出張、初めての中国である。香港へは旅行で行ったことがあるが、その時は返還前だったので、中国ではない。
行った先は深圳、香港のすぐ隣である。経済特区に指定されてから目覚ましい発展を遂げた深圳は、30年ほど前は人口が30万人の都市に過ぎなかったが、今では人口1400万、出稼ぎ労働者を入れると2000万、中国第3の大都会である。




香港国際空港からフェリーで深圳に入り、入国手続きはフェリー発着場で行う。
急速に発展した都市なので、建物は近代的で緑も多く、街並みはきれいだ。見かける人々はみんな若い。今年、異常なほど暑い東京より少し気温は低いそうだが、湿度は高く、不快感は高い。
フェリー乗り場からタクシーでホテルまで40分ほど。フェリー発着場に現地スタッフの女性が迎えに来てくれた。ホテルまでの移動はタクシーだが、中国ではスマホでタクシーを呼ぶ。アプリで自分の位置を伝えると、近くにいるタクシーが来てくれる。これは日本より進んだサービスである。道路は穴だらけで、車はよく揺れる。車の運転はみな荒く、ウインカーも出さないで我先にと前に割り込む。クラクションが道路中に満ち溢れていて、日本で一年間に聞くクラクションの量を一日で聞く感覚である。走っている車はヨーロッパ車が多く、次いで日本車、現地メーカー、韓国車の順だろうか。アメ車はほとんど見かけなかった。日本車は2割から3割くらい。街には小さな電動オートバイが無数に走っている。日本にはない乗り物だ。屋根を付けたものも多く、二人乗り、中には三人乗りもあるが、本当は違反だそうだ。

泊まったホテルは見かけは少し古びた感じ。フロントには若い男性が2名、一人は金ピカのスーツを着込んでいた。外見と打って変わって部屋はきれいで広く、広さは15畳ほどもあるだろうか。室内プールなども完備された堂々たるホテルだ。料金は日本円で一泊6000円ほど。
日本からは3名、案内してくれた現地スタッフは2名。
夕食は現地スタッフが案内してくれたレストラン。味もサービスもまずまずである。

最初に大きな器にお茶が運ばれてくる。そのお茶で目の前の食器を洗い、消毒するのが現地の習慣である。今では衛生上、問題ないそうだが、習慣だけが残っている。消毒後は、テーブルのボールにお茶を捨てる。
夜の街を歩くと、あちらこちらの空き地や歩道で、女性が集まり、曲に合わせて踊っている。これは健康やダイエットのためだそうだ。曲の激しさで集まっている年齢層が違う。若い女性たちの踊りはパラパラに似た踊り。夜だけかと思ったら、次の日の朝もこの光景は見かけた。

街の交差点などにレンタル自転車が多く駐輪されてあり、カードでロックを外して乗ることができる、置いてある場所から、好きな場所へ移動でき、移動先で乗り捨てられる。一年間の契約で日本円で、だいたい2000円くらいだそうだ。

ホテルがあるのは深圳のほぼ中心街である南山という地区。朝はクラクションの音で目が覚める。朝、少し散歩に出る。中国の人はみんな声が大きい。路上で女性が二人、言い争いをしているのかと思ったが普通の会話をしているだけだった。中国は人口が多いので声が大きくないと無視されてしまうのだそうだ。歩道にずらりと車が駐車してあり、歩行の邪魔である。日本では歩道に車が止められていることはないが、ここでは当たり前のように歩道に駐車されている。店などにお金を払うとその前に駐車できる暗黙のルールがあるという。

街で一戸建てはほとんど見かけることはなく、ほぼ集合住宅。高級そうな集合住宅はフェンスで囲まれ、門番がいる。
仕事で行く先はホテルから地下鉄を使う。深圳には現在7本の地下鉄が走っていて、乗った地下鉄は最新の線で一番速いという。確かにスピードは日本の地下鉄より速い。地下鉄の切符は丸いプラスチック製のコインのような形をしている。中にICチップが組み込まれていて、改札にタッチするとゲートが開き、降りるときはコインを入れるような穴に入れて出場する。驚いたことに地下鉄を乗る際にすべて荷物検査があり、空港のようにエックス線検査機に荷物を通してから入場する。これは深圳だけではなく、中国全土で行われているそうだ。僕の乗った駅では3人の検査員が対応していた。これは安全のためでもあるが、雇用対策という意味もあるらしい。車内ではこん棒を持った鉄道警察官が車内を行ったり来たりしている。

ホテルの近くで地下鉄工事が行われていた。日本では最小限の穴を掘り、横に進めて工事をするが、中国では露天掘りのようにすっかり掘り出し、後で屋根を付けていく。この方が工事は早いと思うが、実に不便である。

滞在したのは3日間だけだったが、街全体に勢いを感じた。深圳だけなのか、あるいは中国全体がそうなのか。日本も70年代はこんな感じだったのかもしれない。


香港国際空港 120もの搭乗口がある巨大ハブ空港である。



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