いくつになっても肌や髪がツヤツヤして、エネルギッシュな若々しい人がいる。一方で、年とともに体型が崩れ、しわが深く刻まれ、くたびれた雰囲気を漂わせる人もいる。
そんな書き出しで11月2日号の週刊文春に掲載された記事。老けない「最強食」と題し、20万人を診た権威が老化メカニズムの研究38年の結果をまとめている。『医者が教える食事術 最強の教科書』(ダイアモンド社)など食に関する著書を多くもつAGE牧田クリニック医院長牧田善二医師が老ける食べ物ワースト3に挙げるのは『フランクフルトソーセージ』『ベーコン』『フライドポテト』 AGE(終末糖化産物)という悪玉物質が大量に含まれ、老化を促進させるというのだ。
老ける最大の要因は酸化と糖化。体内に取り込んだ酸素の一部が活性酸素に変わり、酸化が老化の元凶になる。そして、糖化とは食品に含まれるたんぱく質や脂質が糖質と結びついて劣化する反応のことで、その時にAGEという老化を促進させる物質が発生する。
長年の研究により、この二つの進行を防ぐ食材が多数あることがわかってきた。意外に身近な食べ物ばかりである。
若返りのための食べ物の代表格は鶏肉。
鶏肉に含まれるカルノシンという物質が酸化と糖化を強力に抑える効果がある。また、鶏肉に含まれるビタミンB6も抗AGE効果がある。
ベストセラー『老けない人は何を食べているのか』(青春出版社)の著者、日本抗加齢医学会指導士の森由香子氏は抗酸化作用の強い食べ物として鮭を押す。鮭のピンク色の元であるアスタキサンチンという色素に強力な抗酸化作用があるという。アスタキサンチンは美肌効果も高く化粧品にも使われている成分なのだ。森氏が毎日食べて欲しいともう一つのお勧めが納豆である。納豆は美肌や美髪に欠かせないビタミンB群をまとめてたくさん摂れるだけでなく毛細血管の血行を促すビタミンEも豊富。また納豆は肝機能も活発にする働きがあり、肌トラブルも防いでくれる。納豆に限らず大豆製品は多く摂ることがお勧め。
また、調理法によっても老化を促進するAGEの量は大きく変わる。どんな食材でも油で炒めるより、ゆでる、蒸す、煮るという調理法が老化を防ぐそうだ。
老けない飲み物もある。前出の牧野医師が勧めるのがポリフェノールを多く含むワイン、一日グラス1~2杯が適量。意外にもポリフェノールはビールにも多く含まれている。
ほかにも抗酸化作用の強い食べ物は野菜や果物。中でも、野菜はブロッコリー、キャベツ、菜の花、果物は柿、みかんがお勧め。
若々しい体を保つためには代謝をスムーズにさせる豚肉。顔の筋肉を鍛えるためにはレンコンやゴボウなどの硬いものをよく噛んで食べるのもいい。
また、腸内環境を整えるのも老けないために重要である。そのためには毎日ヨーグルトを食べるといい。オリゴ糖を多く含む玉ネギ、ゴボウ、大豆、バナナなども腸内環境を整えてくれる。
老廃物を排出したあとに新しい細胞を再生させるのに必要なのが亜鉛。亜鉛は貝類やトロの刺身に多く含まれている。
酸化と糖化に対抗する食べ物の力で体内から老化を防ぐことが出来るのだ。
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