BSで放送されて録画してあった映画『いそしぎ』を観た。
主題曲が美しく、大好きな曲なのだが、映画を観るのはこれが初めてである。
1965年のアメリカ映画、当時夫婦だったエリザベス・テイラーとリチャード・バートンが共演。この二人は『クレオパトラ』でも共演している。
主題歌『シャドウ・オブ・スマイル』は第38回アカデミー賞の歌曲賞を受賞した。
画家でシングルマザーのローラ(エリザベス・テイラー)はカリフォルニアの海辺に立つ小さな家で9歳の息子と暮らしていた。息子を学校に行かせず、自らが教育していたが、裁判所の命令でミッションスクールの寮に入れられてしまう。
学校の校長であり牧師でもあるエドワードは新しい礼拝堂を建設するための寄付金集めに奔走していた。寄付は脱税の隠れ蓑だったが、それを黙認するどころか多額の寄付をしてくれた資産家の子供の成績に手心を加えるようなことをしていた。しかし、純粋で自由奔放なローラと出会うことにより変わっていく。
二人は惹かれあい、逢瀬を重ねていく。エドワードには妻子があり、許される恋ではない。
やがてエドワードは妻にローラのことを打ち明け、学校からも家庭からも去ることを決意する。そしてローラの元からも…
いそしぎというのは鳥の名前である。
ある日ローラが傷ついたいそしぎの小鳥を海岸で見つける。家で手当てをし、鳥籠に入れることなく部屋の中で自由にさせる。自由奔放な生き方をするローラの象徴のようである。
やがて小鳥はローラの元から飛び立っていく。
今観てもすばらしい映画である。
冒頭、美しいカリフォルニアの海岸を背景に主題曲が流れるシーンは心に残る。
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