まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

追憶

2010-03-04 23:29:27 | 映画


喫茶店で、ふと、映画『追憶』のテーマソングを耳にした。ネスカフェのCMにも使われている名曲である。BGMでは定番になっている。
この映画は僕の最も好きな映画の一つだ。
高校を卒業してすぐの頃、リバイバル上映で観た。1973年の米国映画で、監督はシドニー・ポラック、主演はロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンド。
原題は『The Way We Were』直訳すると『私たちが歩んできた道』、それを『追憶』と訳したセンスもなかなかだと思いう。
それまで、僕が観た恋愛映画で、二人が結ばれない理由は必ず外部にあった。病気だったり、戦争だったり・・・でも、この映画は、結ばれない理由が二人の内部にある。お互い愛し合っているのに、どうしても許せない部分がある・・・
初めて観たときは少し難しかったけれど、その頃の僕にとっては新鮮だった。現実の男女が結ばれない理由のほとんどは二人の内部にあることが多い。
僕は、気に入った映画は何度も観る。この映画も繰り返し観た。何度観ても飽きのこない傑作だと思う。脚本もよく練られていて、ストーリーに破綻がなく、うまくまとめられている。
バーブラ・ストライサンドがあまり好きじゃないという人が結構いるが、ひたむきな主人公の役には、よく合っていると思う。
二人が再会して、回想シーンにオーバーラップする場面で、バーブラの歌う主題歌のハミングが流れるシーンには、今も目頭が熱くなる。
低価格のDVDも出ているので、御覧になったことがない方は是非・・・お薦めです。


3D映画と字幕

2010-03-01 19:47:24 | 映画
映画『アバター』を観た。
僕が見たのは3Dの字幕版。
3Dというと飛び出してくる映像を思い浮かべるが、この映画はスクリーンの巨大な窓から奥が広がっているような感覚が味わえる。
改めて3Dの可能性を感じさせられた作品だと思う。
ひとつ気になったのが字幕。
作品の映像の中に文字が浮き上がっていて、映像と一体的に感じるので、何とも違和感がある。
通常の2D映画だと、映像と字幕は別物と頭の中で区別できるが、3Dだと、どうも画面の中に最初から字が存在してるような感覚になる。
字幕を読んでいる間は画面に集中できないので、その間は立体映像の迫力も半減してしまう。
この映画に限らず、僕は画面に集中したいので、できれば映画は吹き替えがいいと思う。
しかも、字幕より吹き替えの方が情報量は多い。
何の映画だったかは忘れたが、以前、吹き替えと字幕の両方を見た映画があった。
ドアのノックをして、部屋の中から声がする。
字幕では単に「どうぞ」だけだったが、吹き替えでは「鍵はかかってないよ」と言っていた。意味は同じだけど、ニュアンスはかなり違う。
役者の声がイメージと違う声優がいやだという人もいる。
それは理解できるが、僕はせっかくの映像を十分に堪能したいと思う。