元旦から名画座へ(笑)
犬神家かよっ!とツッコミ入れそうになるくらい市川崑監督テイストが感じられる映画です。音楽とかまで。
※『犬神家のー族』より前の制作です
オリンピックの記録映画といえば、どうしても、1936年ベルリンオリンピックをのこしたナチスのプロパガンダ映画でもある、レニ・リーフェンシュタール監督
1938年 『オリンピア』(Olympia) 第1部 『民族の祭典』(Fest der Völker) 第2部 『美の祭典』(Fest der Schönheit)
が思い浮かんでしまうわけですが、やはり、この2作を見たことあると、本作品が二番煎じ三番煎じに見えてきてしまいますね...…
皇太子殿下(現・今上天皇)も美智子妃殿下(現・皇后陛下)も若い若い(笑)。
霞ヶ丘の国立競技場は、トラックがアスファルトじゃなくて土だったんですね。
ドイツは、東西合同チーム。
優勝の際は、国歌の代わりにベートーヴェンの第九。知らなかった(恥)。
中国は参加していないね(当時は、台湾を正統として国交なかったからかな?)
前半は、米ソの冷戦対立の国力競争の感じが、どうしても出ちゃいますね。仕方ない。
東洋の魔女の女子排球は、今なおこっちも手に汗握っちゃいます。
マラソン。当時はのんびりしたもので、給水所で立ち止まって、2杯3杯と飲む選手もいたんですね。柄杓でバケツから、ゴクゴクする選手も(笑)。
ただ、やはり、アベベは世界のヒーローだったんだなというのは、充分に伝わってきました。
冷戦対立を離れることのできる平和の(祭典の)象徴でもあったのかな?
言葉にそれほどうるさくなかった時代だから、実況で「番狂わせ」とか、救護車のことを落伍回収とか、今じゃ考えられない表現が使われていますね(苦笑)。
かなりの長尺の映画ですが、見て損はない映画でした。