
第68回カンヌ国際映画祭主演女優賞(ルーニー・マーラ)。
原作はパトリシア・ハイスミスの小説。
映像や美術・衣装のテイストが、もうトッド・ヘインズ監督のそれ。当たり前か(笑)。
自分の本当の気持ちに忠実に生きることの困難と称賛がテーマ。
教養があった方が、より深く背景を理解できる作品だったような。
確かに単なるヒューマンドラマとしても愉しめる映画なのだけれど、アメリカの地理とか歴史とかわかってなかったから、例えば、アイオワ州で「マッキンリー大統領に乾杯」って意味がわからなかった(ので、家に帰ってから調べるはめになった)。
しかし、鬱屈した気分を晴らすためには、大陸を西へってのは、アメリカには根強いパターンなのかなぁ。。。。
きっと抱えてしまうものも多いマイノリティならなおさらだったのか。。。。
ハーヴェイ・ミルクもそうだったんだっけか?
あと、ニューヨーク(やシカゴ)など、都市を描写した、都市映画の側面もかなり感じました。
逆に言うと、都会の人の生き様を描いた映画で、そういう階層の文化圏を意識させられてしまうストーリーでした。
蛇足。
この監督さんについての解説って、代表作として「エデンより彼方に」が、真っ先に挙げられてしまうようなのだけれど、僕としては「ベルベット・ゴールドマイン」の方が印象に残っているんだよな。。。