LUNACY

cygnus' blog

『ちいさな独裁者』"Der Hauptmann"

2019-02-23 18:37:20 | 映画
恵比寿ガーデンシネマ

実話が元になっている作品。
ナチスの脱走兵が将校(大尉)に、偶然、化けました。さて、どうなったか?

人間の狂気と残酷さ。
人はいとも簡単に人に騙され、また、同調圧力や熱気に犯されてしまうか。
エンディングスクロールの現代への橋渡し映像が制作からの警句かなと。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外山啓介ピアノ・リサイタル (17th February, 2019)

2019-02-17 18:03:05 | ピアノとクラシック
トッパンホール


武満徹:雨の樹 素描
武満徹:雨の樹 素描Ⅱ-オリヴィエ・メシアンの追憶に-
バッハ:パルティータ第6番 BWV 830
シューマン:月の夜 op.39-5(「リーダークライス」より/クララ・シューマン編 曲)
ブラームス:バラード第4番 op.10-4
ブラームス:4つの小品 op.119
  1. 間奏曲 ロ短調
  2. 間奏曲 ホ短調
  3. 間奏曲 ハ長調
  4. 狂詩曲 変ホ長調
<アンコール>
ブラームス:間奏曲 op.118-2
シューマン:トロイメライ


今回も満足感の高いリサイタルでした。

武満徹から始まりましたが、響きが美しい、聴かせる演奏でした。

バッハも、周りでは反応鈍い人もいたけれど、僕はなかなか佳かったと思います。
全体として、むこうかこちらかわからんけれど、スイッチ入った感覚あると言えばいいかな?
武満徹からの曲と曲の繋がり・背景を意識したプログラムのというのも成功しているかと。
トリルやシンコペーションが流れずにカチッと決めていた度合いが昔より高いかと。

シューマンは、今日の全体を通しては相対的に(あくまで相対的に)、印象が薄れたかも(汗)。

ブラームスもバラードも、それらしく伝わってきた感じ。
4つの小品も、調性の変化が聴く側にも伝わってきました。プログラムにわざわざ「第4曲目は~」の一文が入っていて、彼の意識が感じられた気がします。

その昔(デビューから数年は)、外山くんは、シューマンとかブラームスも、似合わないとか思っていたけれど、(人によっては深みが足りないとか反応あるかもしれないけれど)好感持てる演奏でした。


これは、演奏から離れるのだけれど。
外山くんは、ちゃんと文章を書ける&挨拶ができる!これは大きい、というか、最近、オッサンとして、改めて感心しているところだな。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猪ノ谷言葉「ランウェイで笑って」第9巻

2019-02-17 17:55:20 | 本・コミック
芸華祭でストーリー終わるかと思っていたら、まだまだ続くんだな、これ。
OK。ついていきます!(笑)

挫折&悔しさ&頑張るって、やっぱり集英社のジャンプだわ~。

んで、新キャラの花丘とやら。今度は、この先、何をやらかしてくるんじゃいのう(笑)。楽しみ。

ただ、芸華祭から翌春までの流れ方が、やはり、ちょっと速いかも。。。。あの時期の高校生は、もっと迷って不安定だからなぁ。もうちょっとそのあたりを組み入れられなかったか。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ともしひ』("HANNAH")

2019-02-10 20:38:38 | 映画
シネスイッチ銀座

原題の意味は、主人公の名前アンナのことかな。
アンドレア・パラオロ監督

旦那さんが収監されてから、身のまわり(とくに人間関係)の変化による苦しみともがきを描いたストーリー。
シアターから帰りに出るときに、大きな事件が起きずに淡々と主人公との周縁部の関係の叙述が続いていてそれがつまらないと、パートナーにボヤいていたいい歳こいたオッサンがいたけれど、アホかと。

シャーロット・ランプリングが主演。というか、独演に近いくらい。
しかも、日本公開される作品では、汚れ役が多い気がしているのだけれど、これもそう。本人が、そういう作品を選んでいるのかなとも思ってみたり。

子どもたちに冷たくされて、家に帰って号泣するシーンは、迫真でした。

演劇サークルでのお芝居練習が、なんか自己啓発セミナーっぽいかな?

ニコラという盲目の少年が救いかな。この子役が設定されてなかったら、もっとキツい印象の作品になっていたかと。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新国立劇場『タンホイザー』

2019-02-09 18:58:53 | ピアノとクラシック
2/9(Sat) 14:00-



タンホイザーは、生で観るのは初めてでした。

オーケストラが下手でちょっとキツい感じ。
音が汚い感じだし、クレッシェンド&デクレッシェンドが下手というか、メゾピアノやメゾフォルテがない感じ。。。。特に、1幕がつらかったかな。そう、大事な序曲にもっと柔らかさが欲しかった。
こちらは、どうしても、序曲(というか「巡礼の合唱」のテーマ)や大行進曲については、イメージがかっちりとあるから、それにハマるか、いい意味で裏切ってほしいかのどちらかなんだよな。

舞台演出については、奇を衒うことなく正統派で好い感じ。いや、現代読み替えが嫌いなだけなんだが(苦笑)。
イタリアオペラのヴェルディ『アイーダ』とかもだけれど、ファンファーレ&行進曲のシーンって、やっぱり、一大スペクタクルだよね。

んで、歌い手さんは、バリトンのヴォルフラムが佳かった!
エリーザベトも優等生的かもしれないけれど、コケることはなかったかと。

ストーリーだけれど、ハインリヒという名の人物が教皇に頭下げにいくというのは、どうしても、カノッサの屈辱の故事を思い出してしまうんだよな。。。。

ワーグナーは、『ローエングリン』にもでてくるけれど、お小姓キャラ(このタンホイザーでは牧童)を用意するのが好きなのかもね(笑)。

プログラムを読んで、初めて永井荷風とワーグナー作品の繋がりを知りました。
お勉強しました。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隠岐さや香「文系と理系はなぜ分かれたのか」

2019-02-09 12:35:44 | 本・コミック
読了

あとがきに、筆者の主張のエッセンスがまとまっているように感じました。
というか、僕に刺さりました。

この本にあるような調査を今後も行うならば、
「(学校や家庭の環境や方針により)理系に進んでしまったのに不適応のまま就職して抜け出せない」パターンの統計的&心理学的な考察をしてほしい。
これで、苦しさ抱えている人は相当数いると思うんだ。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ・プレミアム 外山啓介&辻本玲 スペシャル・コンサート

2019-02-03 01:02:18 | ピアノとクラシック
サントリーホール 2/1(金)

指揮:円光寺雅彦
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

セットリストは以下の通り

ヴォーン・ウィリアムス:グリーンスリーヴスによる幻想曲 (オーケストラによる単独演奏)
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
カタルーニャ民謡:鳥の歌(チェロ・アンコール)

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
ショパン:ノクターン第20番 「遺作」(ピアノ・アンコール)
ショパン:チェロ・ソナタ 第3楽章より(チェロ/ピアノ・アンコール)


軽くおおまかにコメント。

「グリーンスリーヴスによる幻想曲」だけれど、これ、実は、コントラバスが大事だなと思った(いや、どのパートも大事なのだけれどさ)。この絶妙に柔らかな響きの支えって、コケたら台無し系。

チェロの辻本くん。
オナカが貫禄付いて髪型も眼鏡もでイメージ変わったなぁ(笑)。
以前聴いたとき、2階席でもブレスが聞こえてくらいだったから、今度は1階席前方だったから息づかいがよりはっきりと聞えました。
そもそも、エルガーっていう選曲がシブいよなw。モチロン、僕は初めて聴く一曲。奥行きのある曲に感じました。
チェロって、あんまりじっくり聴くことなかったから、チェロの音の響きの深さを勉強しながら聴いていたていた感じ。
細やかな表現力があるんですね。
んで、実は、演奏中、僕のなかでは、穂積によるコミック『僕のジョバンニ』のイメージ重畳が激しかったのだ。。。

ピアノの外山啓介くん。
また、ショパンで、原点回帰というようなイメージかな。
ただ、このショパンのピアノ協奏曲第1番というのは、僕にとっては、どうしてもポーランドのイメージが想起される曲。
そして、僕のそのポーランドのイメージは、アンジェイ・ワイダ監督の映画作品群によって、作られている部分が大きい。
その点からすると、やはり、外山くんの演奏は、綺麗で華があるのはいいのだけれど、もうちょっと泥くさくて暗い靄の中にいるような雰囲気も欲しいと思ってしまうんだよな。
でも、外山くんの丁寧で綺麗な演奏は満足です。昔のようなガン叩きから見たら、繊細さが佳いように出てきたと思います。


円光寺先生のトークがあるかと思ったらなかったな。
というか、実は、円光寺先生が指揮って(あえて変換のままにw)ふたりにインタビューして、デュオ・アンコールかと(コンサート開始前は)思ってました。


さて。というか、ところで。
加齢に伴う難聴が始まってしまい(医者曰く、ちょっと(年齢的に)早いですが、とのこと)、僕の耳には、じわじわと高い音域の響きが聞えなくなっているわけなのです。
このコンサートを聴きながらも、あぁ、この音楽のすべての音の響きを聞き取れてないんだなぁって思うと、ちょっと悲しいというか切ないというか、そんな感じに捕われてしまいました。


あと、今回、席の位置が微妙に悪かったな、と。
ステージに近くて、ソロ演奏者や指揮者の姿はよくわかるのだけれど、ピアノの下という感じで。。。。
オーケストラの音はピアノの向こうで上へ抜けて言ってしまっている感じで。。。。
そんなわけで、『ピアノの森』のカイ(の場合は音楽室だけれど)のように、小学校の頃に体育館で体育座りしながら、聴いているようなピアノの音が、結構しました。要するに、ピアノの下から鳴っている音を聞いている感じ。


とりあえず、こんなところかな。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏目イサク「花恋つらね」第4巻

2019-02-02 22:41:13 | 本・コミック
歌舞伎BLというか梨園BLと言えばいいかな?
もう第4巻かいっ。
歌舞伎のことで間違いのないように頑張ってるのが、あとがきからわかり好感。
そして、有名演目や通し役の話が多いのに、まだまだ僕も歌舞伎の知識が足らないことを実感。

攻めと受けも、役どころとカブラせていい感じ。
このあと、また恋愛に障壁作るみたいだから、この先のストーリー長くなりそうだな(苦笑)。

あと、シャチに烏帽子って、すごく似合ってて可愛いんだな。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする