『ソワレ』

外山文治監督

テアトル新宿

オリジナル脚本かな？(ということが特筆事項の時代になってしまったんだよね...)

安珍と清姫の道成寺の古典が引用され、それに準えられた(翔太とタカラ)ストーリー。

村上虹郎(が気になるから観に行ったのだけれど)、だいぶ大きな存在になったよね。親を越えたかな？

演劇のワークショップが何度も挿入される→タイトル。

それにしても、老人介護施設でも演劇ワークショップってのは、初めて知った。

ラスト。アレ、と思ったのは、高校時代にタカラが翔太を見ていたからということ？てっきり、翔太の高校時代の自主映画上映会をタカラが施設で見ていたからかと思った。

和歌山のロケも美しい映像多く。

とりあえず、残って欲しい映画だし、

まさに、テアトル新宿らしいラインナップですね。

あと、テアトル新宿が開業したのが平成元年というのは、初めて知った。

「ポルトガル、夏の終わり」"FRANKIE"

イザベル・ユベール観に行ってきたのだけれど...

...何度も寝落ちしてしまった...汗

仏教じゃないけれども、縁がテーマかなと思いました。

さまざまなつながりでいくつもの縁が描かれている感じ。

ポルトガルのシントラの美しさよくわかりました。

原題は、主役の役名。

『この世の果て、数多の終焉』"Les confins du monde"

イメージフォーラム

原題直訳は、"The farthest reaches of the world"。

ギャスパー・ウリエル主演(だから観に行ったよなものかも(苦笑))。

ジェラール・ドパルデュー助演。

ロケの映像美は素晴らしいし、隊列を広角で撮ってジャングルの人智の及ばなさを見せる技術も見事。

イントロとエンディングのところは、タルコフスキーっぽい。

ラストのドパルデュー演じるオジサマ周りの状況は、幾通りも解釈できそう。観客へのボールか。

なんか、全編を通して、フランシスコ・コッポラ『地獄の黙示録』を何度も思わせるというか、ぽいというか。

時代設定こそ違えど同じベトナム(とフランス支配)ものだからか。

ホー・チ・ミンやベトナムの歴史を勉強しなくては、とも思った。

「8日で死んだ怪獣の12日の物語 劇場版」

岩井俊二監督

テアトル新宿

緊急事態宣言が出て家に籠もることを要求されている時ってあんな感じだったよな～と思ってしまう作品。

つまり、新型コロナ騒動(の初期というか2020年春)が、既に僕たちの思い出となりつつあることに気づかされる作品。

すなわち、日本の2020年春の記録ともなっている作品。都知事選挙もあったし、オリンピックのイメージのフラッグもまだそのままという記録。

斎藤工の顔のアップを見続けることになるけれど、それにたえうるフェイスであるのもスゴいなとは思う。

ロケでのカメラワーク。ドローンも使っているのかな？でも、ドローンって、もっと安定しているよなとも思ってみたり。セルフィーの棒をメタクソ伸ばした先にカメラかな？(勝手な想像(苦笑))。

『イムリ』第26巻

三宅乱丈

ついに完結！

14年間ですか～。長かったはずだわ。

"PET"読んだときから、この先生の頭の中はどうなっているんた？！という構想力だったから、

この作品を読みながら、ときどき僕のノーミソの方がストーリー展開についていけなくなっていたり...大汗←もちろん半年に1冊という単行本ペースで、ストーリーを忘れてしまいやすいということもあったと思うけれども。

今巻にあるエピソード群も、現在の内外の状況を鑑みれば、示唆に富むかと。

次回作の構想ももうあるみたいで、三宅先生、グレイト過ぎるｗ。

「パラサイト 半地下の家族」

下高井戸シネマ(名画座)

ポン・ジュノ監督　ソン・ガンホ主演

話題になっていた映画、やっと観られました。

思っていたより、(前半)コメディタッチでユーモアがあったし、各キャラの立場が多層的(しかも入れかわる)で、考えているな、と。(つまり、こちらへの問いかけの前提も単純ではない)

でも、本筋からはズレるけれど、追い出された家政婦のオバハンの、某ニュース放送のマネのギャグが上手すぎて、ツボったわ(笑)。

「プラド美術館 驚異のコレクション」

シネ・リーブル池袋

内容的には美術館のガイド。

復習も含めてお勉強しました。

まぁジェレミー・アイアンズは相変わらずカッコいいわな(苦笑)。

「17歳のウィーン フロイト教授 人生のレッスン」"Der Trafikant"

ル・シネマ

ブルーノ・ガンツ遺作ということで、観に行っておきました。

ロベルト・ゼーターラーの小説「キオスク」が原作とのこと。

フランツ役のジーモン・モルツェくん頑張ってたな。

そのウブなフランツの姿が、上京したての大学生時代の自分とカブってくるのでした。

ちょっと、ウチより親離れ子離れできていない感じがしたけれど(苦笑)。