@シネマヴェーラ渋谷。ユーロスペースの上のフロアの名画座。
『生れてはみたけれど』との二本立て。
『生れてはみたけれど』は、サイレント映画。久しぶりにサイレント映画をスクリーンで観ました。
そう、人間の社会って不条理・理不尽なのです(笑)。子どもは無邪気なのよね(笑)。
んで、恥ずかしながら、まだ観ていなかった『東京物語』!!
やっと、観られました。ウレシイ。
1953年松竹。
まず、何よりも俳優人が豪華!!
笠智衆に、東山千榮子。原節子に、杉村春子に、大坂志郎。
個人的には、東山千榮子さんのおばあさん役がツボ!! 佳い!!
大坂志郎も若い!! 晩年のテレビ出演・NHK大河ドラマ『いのち』での番頭さん(笑)役のイメージしかなかったから超新鮮(爆)。
あとは、杉村春子。なんか、ストーリー上の役を演じているんでなく、自分を演じている感じ(笑)。だから、長女役でなく、登場人物・杉村春子を演じている感じ(笑)。東宝ミュージカルの『風共』で大地真央がスカーレット・オハラのハズなのに大地真央になっちゃう感じ(笑)。なんちゅう表現やねん (笑)。
ストーリーは、とにかくアイロニー効いていますねぇ。
子どもが親不孝なのは、昔からってことですよね(笑)。
この映画は、親元を離れて一人暮らししている人と、まだパラサイトしている人で、感じ方や深さが全然違うはず(笑)。
えぇ、ワタクシは、不孝息子でございますわっ(爆)。
それから、笠智衆&東山千榮子のおじいさんおばあさんカップル。佳い!! というか好き!!
マイノリティだろうとマジョリティだろうと、そんなこと関係なく、ああいう「生涯のパートナー(的なもの)」に、やはり、あこがれるナ。
何はともあれ、「扱っているテーマが【普遍的なもの】の映画なのに、現在撮り直す・作り直すことは絶対に不可能」な逸品です。
↓ポスターを、小津サマをまねて、ちょっとだけ引き&ローアングルで撮ってみました(笑)。