監督・広田レオナ
栗原類クンのtwitterをフォローしているゆゑに拾い上げてしまったw、この上映情報。
フライヤーのデザインが気になって、観に行ってきました。
もちろん、男子の観客は(おそらく)僕ひとり(だったと思う)(笑)。
そんなの、中学時代の吹奏楽部で慣れているから、気にしない気にしない(笑)。
チャイコフスキーの「白鳥の湖」を元に、ボーイズラブ時代劇エンタメにアレンジした作品。
時代劇で「お江戸」ってなっているけれど、要するに、吉原ですねw。お歯黒どぶならぬお歯黒川。
内藤みか『男おいらん』が近いか。吉原が舞台というだけなら、桜小路かのこ『青楼オペラ』もあるか。
とにかく、ボーイズラブというより、単館系アート映画に近い。
美意識に一本筋が通っている感じが好感。背景の自然とか、舞台とか衣装とかスゴい。めっさキレイな映像の連続。
アフタートークで、鈴木清順の名前が出てきたけれど、なるほど、と。
ってか、ロケ地どこなんだろ?
全体を通して、音楽がちょっとシャカシャカ電子的なのが、少々ツラいけれど、それでも、♪キャンディーボーイって、結構、耳に残るよね(笑)。
実際、『白鳥の湖』は、バレエで4-5回見ているせいで、どのキャラがどのキャラになってどう展開していくのか、予想しながら見ていました。
逆に、バレエで観ていたせいなのかもしれないけれど、せっかくなのだから、台詞(の声)無しでやってよかったのではないかな?とも思ってみたり。
それから、バレエだと計4幕で相当長くて大規模なのに、よくこれだけコンパクトにまとめたな〜とも。
んで、オデット&オディールから「お伝(おでん)」なのはすぐわかったけれど、ジークフリートの「フリ」から取って「フリ松」っていうのは、わかるのに少し時間かかった(苦笑)。←「ジーク」からモジると無意識に思っていたという意味。
それから、病気の名前としてクルージングと出てきたけれど、(一般に)映画の中で名詞・代名詞としてクルージングって出てくると、どうしても、薬師丸ひろ子主演『セーラー服と機関銃』を思い出してしまう(苦笑)。
それにしても、BLというジャンルが人口に膾炙したというのは大きいだろうけれど。
1995年公開の、ゲイの恋心を描いた青春映画・橋口亮輔監督『渚のシンドバッド』ですら、キスシーンは水におぼれた(かもしれない)相手にドキドキしながらぎこちなく人工呼吸する流れだったのに、今作では、男同士がフツーにキスしていて、いやぁ、時代は進んだなぁと思ったのでした。
とりま、『ー2』が、まもなく公開らしく、楽しみ。