LUNACY

cygnus' blog

『帰郷』

2005-06-28 08:45:06 | 映画
@新宿武蔵野館。萩生田宏治監督作品。
結構、混んでいてびっくり。確かに東京ではココだけでしか公開されていないからなぁ。

なんか、テレビドラマ(メロドラマまではいかないけれどw)見ているような感覚になる映画でした。
片岡礼子を見たくて行ったんだけれど、出番少なく(笑)、実際には、西島秀俊の映画だった(笑)。
彼も、だいぶ演技上手くなったよね。デヴュー当初の頃なんてねぇ<以下自粛(笑)>。
吉行和子さんが好演(笑)。というか、役を演じているより自分を演じている感じ。良い意味で。
それに、オイラ、やっぱり、片岡礼子の存在感が好き♪
好き嫌い分かれると思うんだけれどね。あれは、なかなか日本の女優にはいないタイプだよ。

で、その、片岡礼子に西島くんが振り回されてしまうオハナシ。
ラストは、監督が、観客に判断委ねていて、役上での片岡礼子と西島秀俊が、くっつくと考えることもできるし、結局はそれぞれ別の道を行くとも考えられます。
が、私は、後者の、それぞれ独立の方だと思うのですが(笑)。
西島秀俊が、「最後、オレってバカだよな」とかって台詞(独白で)でもあって、ピエロ演じた自分を自嘲してくれれば、ハッキリするんだけれどさ。昨年の宝塚月組の青年館公演『愛しき人よ-イトシキヒトヨ-』の若菜さん(夏河ゆら)のように、「あたしってバカよねぇ」って路線(笑)。というか、自分が監督だったらそうするかも(笑)。happy endingじゃコレは面白くない(笑)。ファミリードラマになっちゃう。ん? オレってメロドラマが好きだったのか(笑)?

それから、監督さんが、何処まで意識していたのかわからないけれど、結果論かもしれないけれど、神社の狛犬がメタフォリカルに使われていましたね。

あと、技法的に、手持ちカメラの多用が好感。ロードムーヴィっぽさが強調されていた。
また、ロケに、千葉県は暴走...ぢゃなくて(爆)、房総南端の野島崎(とその近郊)が使われていて、行ったことあるところだったから、懐かしさを感じちゃった(笑)。

ストーリー(事件性)・背景作りこみ: ☆☆☆★
人物作りこみ: ☆☆☆
音楽・映像・美術: ☆☆☆☆
印象に残ったか?: ☆☆☆★
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『聞こゆるや』

2005-06-25 08:44:23 | 映画
@シネマアートン下北沢

熊本を舞台に熊本出身の監督が熊本の人を役者に使ってとった映画。
青春映画です。
終映後にトークがありました。
監督! メタファー込めすぎっす(笑)!!

「表現の丁寧さ」がにじみ出ている映画で、そこは好感。
所々、場面転換がブチっって感じがしなくもなかったけれど。
カメラ。篠田昇さんだったらもっと良かったのに(笑)。

とりあえず、緩い映画です(良い意味で)。
あ、あと、能のような舞台のシーン。ボクはスゴイ好きです!!
それから、全体を通して音楽が良い!!
自転車と路面電車。自動三輪。小物の使い方もいいですね。
羅漢様とか神社境内とかの背景も。

ストーリー(事件性)・背景作りこみ: ☆☆☆☆
人物作りこみ: ☆☆☆
音楽・映像・美術: ☆☆☆☆★
印象に残ったか?: ☆☆☆★
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“MAMMA MIA!”

2005-06-19 19:15:10 | 舞台[その他]
大阪遠征二日目(笑)。今年15本目の舞台観劇。
うち3分の1の5本が遠征。オカシイ。アリエナ過ぎ(爆)。

コレは東京公演観に行くことができないままだったのです。やっと観られました。

次から次へと音楽が流れてくる楽しいミュージカルでした。あんまりABBAについては詳しくなかったんですが、十分音楽的に楽しめました。
ストーリーわかりやすいし♪
あ、でも一つだけ書いていいですか(笑)?
ヅカ同様に演歌っぽいの多かったです(爆)。だから、保坂ドナがコブシ入れているように聞こえちゃうのよ(笑)。
谷内ソフィはメチャかわいい声していた。高音域だらけなのに、掠れないし、がならないし、裏返さないし。ヅカの娘役トップにも、こういうしっかりしたのが欲しい(爆)。
最後はライヴ状態。会場全体が手拍子&ゆらゆらでした。

今年、一時期、1-2週間くらいだけ大阪公演で阿久津陽一郎がスカイを演じたそうだけれど観てみたかったかも(笑)。友石竜也ラダメス1週間@『アイーダ』と同様にレアなキャスティングだよね。
これから東京に帰ります(笑)。
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『モーツァルト!』再演2005年

2005-06-18 19:14:07 | ミュージカル
『超割』使って、大阪へ。


目的は、↑大阪公演観劇@梅田芸術劇場メインホール。
この春に工事しただけあって明らかに音響がよくなっています!!
みんなの声がよく通って濁らなくなってた。ずいぶんと。三階席でも。

どの通し役のひとも初演のときから、さらに演技や歌が進化?深化?していました。
そして、甦る感動(笑)。

アッキー!!Wolfgangは真剣でハマリ役だね!!
歌もバリバリフェイク入れるようになったように感じました。
初演ではなかったプラター公園での「行く行くぅ」がツボ。

西田ひかるコンスも最後の方少し喉がヘバリ気味かなって思ったけれど、初演より明らかに良くなってる!!
山祐コロレド。怪しげでお笑いキャラとしての新境地!!
そして今日の『神よ何故許される』の迫力はバリバリ!!
それから、男爵夫人。香寿たつきさん。歌が上手い!!『星から降る金』は是非聴くべき!!
化粧が少々変な気もしたけれど(笑)。やや若めの男爵夫人としてマル。

何はともあれ、東京公演が楽しみだε=☆★o*>▽<)o〃
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『ラ・マンチャの男』

2005-06-12 19:11:30 | ミュージカル
@帝国劇場。昨日観劇。

なんかのめり込み切れない舞台でした(笑)。
自分は、帝劇での定番演目では他のものの方が好きかも。

ものすごく、デジャ・ヴュを感じました(笑)。
大学院時代の師匠は、ドン・キホーテだったんだって(笑)。

哲学的な深みも、それこそ『キャンディード』の方があった気がする。
舞台美術も、熊川哲也Kバレエカンパニーの『ドン・キホーテ』の方が好きです。

なんかNegativeなことばかり書いてしまったな(笑)。
あ、鏡の騎士はよかった!!
鏡の盾でキホーテが囲まれるところも。
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『コーラス』

2005-06-12 08:43:44 | 映画
@シネ・リーブル池袋。レイトショー1200円。

あとから、知ったんですが、あの『ニュー・シネマ・パラダイス』と制作が同じ人だったんですね。
なんかわかる気がします。
大げさではなく自然体のままで心温まるものを届けてくれる感じ。

ストーリーは、簡単にいってしまえば、『スクールウォーズ』フランス寄宿学校版(笑)。
ラグビーの代わりにコーラス。
人間ドラマモノです。話ができすぎって思ったら、そこはファンタジーだと温かい眼で見てくださいな。
ラストの方、時系列で考えるとオヤ?ってところもありますが、そこも、矛盾をなくすための論理を観る側が構築して下さいなっと。
似たストーリーの映画『卒業の朝』は半分ハッピーエンドでしたが、こっちは、素直なハッピーエンド(笑)。

オイラの萌えツボ=美少年ってことで(爆)、今回は、ジャン=バティスト・モニエくん。
拗ねちゃったりして、お年頃の男の子を好演しています。

別録音とはいえ、コーラスがキレイな歌声で流れてます。素直に佳い感じです。
穏やかな気持ちになりたい人向けの映画でしょう。

以下の評価項目。今回から導入(笑)。(その代わり、これからは感想は適当で許してね(笑))
ストーリー(事件性)・背景作りこみ: ☆☆☆★
人物作りこみ: ☆☆☆★
音楽・映像・美術: ☆☆☆☆
印象に残ったか?: ☆☆☆★

今年上半期。あと何本か映画観られると思いますが、一応、この上半期のマイ・ベスト3。
1: レイクサイド・マーダーケース
2: オペラ座の怪人
3: カナリア
です。揺らぐかもしれませんが(爆)。
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『肌の隙間』

2005-06-11 08:42:13 | 映画
@ユーロスペース。レイトショー。
客席かなり埋まり気味。スゴイ。

瀬々敬久監督。元々は、ピンク映画として撮影されたのかな?
でも、評価高くて一般館でロードショーになったってことらしい。

実際、アーティスティックな映像だし、ストーリーとかも普通の映画と変わりません。
というか、エンタメ映画の方がずっとヘボイストーリー(笑)。

フライヤーにもあるけれど、痛ましい物語なんだけれど、透明感があるお話でした。

でも、何より印象に残っているのが、メインキャストの二人。自閉症の女性と、引きこもりの少年。とくに女性の方は迫真の演技でした。少年役は、コレがデヴューらしい。今回のようなsensitiveなキャラだけでなく、いろんな役の可能性を感じさせます。

あ、あと、手持ちカメラが良かったかも。(なんで、そんなところに意識がいくのかねぇ>自分(笑))
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『マラケシュ・紅の墓標』/『エンター・ザ・レビュー』

2005-06-05 19:10:39 | ミュージカル
ってもコレは、先週末28日に花組観劇@東京宝塚劇場。
自分史上(東京宝塚劇場+宝塚大劇場で17回観劇していて18回目(笑))、初の宝塚直営劇場S席観劇で感激(爆)。

さてさて。
まず、お芝居の方。
もはやヅカ用語らしい「オギー・ワールド(爆)」でしたね。
よくわかんない(笑)。というか、前衛的ではないんだけれど難しいというか観念的というか、人間関係複雑系なわりには、事件性に乏しいというか(笑)。
ただ、途中、ふづき美世が、「私は、周囲に流されるままで、自分でハッキリと選び取ったことがないような気がする。自分に自信がない。」みたいなことを、話すんだけれど、ソコは、ドキッとしました。台詞の中身に。
樹里さんの最後の公演なんだから、樹里さんにもっとわかりやすい見せ場を作って欲しかったかなぁって気もします。
それから、遠野あすかの方がふづきより目立っていた気がします(笑)。

レビューステージの方。
コレは、好き。単純に好き。煌びやかで賑やかで華やかで。
王道とか正統派とか言われているようですが、そうでしょう。
ショーの基礎基本を抑えている好作品だと思います。
下手に奇を衒わない!! 見習おうっと(笑)。

ロケットの時に蘭寿とむが出てきて、以前の公演にもあったなと、デジャ・ヴュ(笑)。
そういえば、蘭トムは、今回、彩吹真央とコンビネーションのところがなかったな。珍しいかもね。
春野寿美礼のピエロは面白かったです。あんなにコミカルなのは初めて観るかも。
それから、今回エトワールが男役で樹里さんでした。こういうのもいいね♪
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『ニライカナイからの手紙』

2005-06-05 08:41:32 | 映画
@東劇。

蒼井優のソロ映画みたいなモンです(笑)。
ボクは泣けなかったけれど、周囲ではすすり泣きの声あり。
ヒューマンドラマ+ファンタジーな日本映画です。

沖縄は八重山の竹富島が舞台になる映画です。
「手紙と嘘」がキーワードでテーマが家族愛みたいな感じ。
あとちょっと、青春モノっぽさがあるね。
しみじみした映画を観たいときにおすすめ。

今まで、『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』と連続して、蒼井優ちゃんを、岩井俊二監督+篠田昇カメラマンで観てきたので、なんか違和感が抜けなかったです(笑)。
光・照明の使い方に対して意識的なのはわかるんだけれど、なんか違うの(笑)。
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