昨日ずっと見たかった「閃光のハサウェイ」が
アマプラに降りてきてたのに気づいたので
見ていたsachiakiです。
ガンダムといえばファーストガンダムって
いう人が私たちの世代には多いんだけど
そのファーストガンダムの流れにあるZガンダムに関連し、
のちの「逆襲のシャア」につながり
その「逆襲のシャア」から出て悲劇が
「閃光のハサウェイ」につながるので、
影響をモロ受けした世代としては
ハサウェイどうしてこうなった……
という気持ちになりながら見ておりました。
ちなみにハサウェイはファーストガンダムの
ホワイトベースで艦長をしていたブライトさんの息子さんです。
ブライトさんといえばアムロに辛く当たる役で
あの顔でわかりにくかったけれど、
19歳という若さで代理艦長を勤め上げた
凄腕のエリートちゃんなのですよね。
そんなブライトさんと、同じくホワイトベースで
副艦長を努めていたミライさんが結ばれてできたのが
ハサウェイなんですけれど、
なんていうか見事なインテリがテロリズムに走る
そういう例だったなぁと。
チェ・ゲバラ的といえばかっこいいのかもしれないけれど
劇中に出ていた下町風のモブおじさんが言っていたように
「最終的には支持されないよ」っていうのがテロリズムってもので、
抵抗する声は上げなくちゃいけないんだけど
それが暴力に訴えるものになった時、
最初こそ悪い奴を懲らしめてくれる
ヒーロー的な象徴であるのかもしれないけれど
粛清ってのは止まらなくなるし、
全学共闘会議世代であった富野由悠季監督に言わせれば
「世直しのこと……知らないんだな
革命はいつもインテリが始めるが
夢見たいな目標を持ってやるから
いつも過激なことしかやらなない
しかし革命の後では気高い革命の心だって
官僚主義と大衆に飲み込まれていくから
インテリはそれを嫌って世間からも政治からも
身を引いて世捨て人になる」
というアムロのセリフに集約されてるとみて間違いなくて
そういったことも含めてインテリの頭の良さと
明日明後日のことの方が大事な大衆との心の隔たりを
これでもかって見せられたのが「閃光のハサウェイ」だなぁと。
環境保全を訴える人たちやフェミニズムなどもそうだけど
たしかに百年、千年後とかのことを考えると
今のままで絶対いいことはなくって
変わっていかなくちゃいけないのは確かなんだけど
そんな劇的に変わるものが良いはずもなくて
それができるのは自然ぐらいなもんで
人間の力というのはどんなに頑張っても
小さな力でしかないっていう愚かさや悲しみを
バトンで少しずつ繋いで改善していくしかないんですよねぇ。
労働環境だけ見ても
産業革命の時代から現代はあっという間だったけれど
それでも300年という時間が必要だったわけで
そういうもんなんだと思います。
とりあえずうっかりネタバレ的なものを見てしまって
ハサウェイの最後はああなるのかぁ……
なんてことも思っているけれど
続編が早く見たいなぁって思っているところです。
なんか返す返すも富野由悠季と宮崎駿のいう
「映画」とかそういったものに込めているものが
うまく受け継がれていないように思うのが
ちょっともどかしいなぁと思ったりもするけれど
とにかく衆愚ってやつに転ばないように
少しでも彼らが読んできた本を読んで
多少なりとも生き抜く力ってものにしたいです。
さて、お仕事の残りがあるのでこの辺にて。モイモイ