金曜夜に週間仕上げの撞球で、アメリカ帰りで時間が深まるほどに目が冴える先輩に敗戦を喫して
終電帰りはタモリ倶楽部のナッツ工場潜入に目が離せなくなり、
ついつい読み始めたそば本の出雲そばとラフカディオ・ハーンの世界に入り込んで夜更かし。
それでも土曜の朝は7時15分に起きないと「あまちゃん」再放送が見られない、と眠い目こすって
そのまま朝ごはんの用意。
窓の外には雨が降るのでしばらくは外出ができず新聞を繰って、
4月というのに新味が少ない土曜朝のテレビも眺めているうちに
やや小雨。午前は織田フィールドが空いているので、
厚めにウェアを重ね、円盤とターボジャブもリュックに担いででかけます。
トラックは大学生が中心ですが、それほど混み合ってはいません。
いつもならJOGもままならないのですが、今日は余裕で8コースを走ります。
ただし、大学生が中心ということはみんな走りのベースが早いので、
ゆっくり走っているように見えた女性にも簡単に抜かれていく始末。
体も重いし、やる気にも石を置かれるような感じです。
競争しているわけでなくても、トラックはそんな気分をもたらします。
気を取り直すためにも、準備運動に時間をかけて、
動的ストレッチとドリルを多めにこなしました。
さらに、砂場に伸びる助走路で、踏切前3歩の足さばきを連続40m往復、
2歩さばきも40m往復、バウンディングを40m往復して、
体幹からグーンと脚が前に伸びるように暖めました。
そしてようやく流しを120m×2本
メインは300m+200m+100mをウォークつなぎで。
休憩代はりに、円盤の回転と槍の助走を5本ずつ。
最後は300mをもういっぽん走ると、お尻の筋肉が完全に盛り上がったような感じになって
練習終了。
一旦帰宅して汗を流し、13時には参宮橋のレガーロさんへでかけました。
上京している父との昼ご飯に、最近通うようになったイタリアンを選んだのです。
ご近所、階段を降りた店内の白い壁も美しい隠れ家感、もちろん美味しいお料理に
フレンドリーな接客。居心地が極めてよろしいのであります。
プリフィックスのコースが4種類、前菜にプリモ、セコンド、ドルチェはそれぞれに数品の料理からチョイスができます。
父が私と彼女よりもずっと早くにオーダーをスラスラ言い始めるのは、
30分も早く到着してメニューを解読していたから。
迷い症の私は、目がひときわ輝く女性スタッフにオーダーをしている最中にも
まだ後戻りしたいくらいのたどたどしさなのでした。
・生ハムとラディッシュのサラダ
・ボロネーゼと春キャベツのパスタ
・豚肉のマスタードソース
・りんごの巣篭もりジェラート
きょうの料理ではボロネーゼが出色。そのまま煮込みの肉料理として
食べたいくらいに芳醇でした。たっぷりの赤ワインでじっくり煮込みました、
とのこと、うん。確かな時間を受け取りました。
お料理もおいしく、雄弁な父の話をあちらこちらとたくさん聞いているうちに
ほとんど時間は午後のおやつの時間です。
それぞれに次の用事や電車の指定を考えながら、せっかくだからと明治神宮の森を
お散歩しました。
100年の大計で作り上げた照葉樹の森は、春の芽吹きと雨に濡れた輝きで清々しく
かなり重くなったおなかでも、足取りは軽い、といったら言い過ぎでしょうか。
結婚式で神殿へあがる夫婦を見やったりしながら参宮橋から原宿へ抜けて父とは別れ、
話のオチはなくても、なんとなく気分の良い時間はあるものだと妙に納得する土曜の午後でありました。