秋の鎌倉を歩こうと彼女が言いました。
朝、あまりにきれいに並ぶ青空の鰯雲が誘うからです。
家の近所で少し走ってから、汗を拭うだけで出かけられるのも秋だから。
新宿で湘南新宿ラインに乗っかり一時間たてば、人出で賑わう鎌倉駅、すぐに江ノ電へとホームを移って混雑の住居街中電車をふたつ行って、由比ヶ浜駅に降りました。
二人ともお寿司が食べたかったので、数年前にも一度行った小花寿司さんの暖簾をくぐりました。
こあがりで七五三の着物姿の子供を囲む三世代家族が楽しそうにしていて、それほど広くない店は明るい雰囲気です。
二人の板前さんは、凛々しくも穏やかな感じで、カウンタに座って、一見に近い私たちでもすぐに馴染める良いお寿司やさんです。
おきまりの握りには、地元の立派なアジが、小口の彼女には口に入りきらないほど、もちろん目を見張る美味しさで驚き。さらに生のシラスが小鉢で一つ、これまでに食べたことのない新鮮で濃厚な味わいに、するりとのどの奥へと消え去りました。
食後はお散歩です。
長谷寺横から山側へ切り通しを抜けて、秋の柔らかな陽光を受けた海に開けた街を臨み、ああ、海街diaryとささやいたりいたします。
その後は、岩をくりぬいた隧道をくぐって銭洗い弁天様詣でをして山を下り、
鎌倉の駅まで戻ったのでありました。
めでたしめでたし、の秋の一日なのです。
朝、あまりにきれいに並ぶ青空の鰯雲が誘うからです。
家の近所で少し走ってから、汗を拭うだけで出かけられるのも秋だから。
新宿で湘南新宿ラインに乗っかり一時間たてば、人出で賑わう鎌倉駅、すぐに江ノ電へとホームを移って混雑の住居街中電車をふたつ行って、由比ヶ浜駅に降りました。
二人ともお寿司が食べたかったので、数年前にも一度行った小花寿司さんの暖簾をくぐりました。
こあがりで七五三の着物姿の子供を囲む三世代家族が楽しそうにしていて、それほど広くない店は明るい雰囲気です。
二人の板前さんは、凛々しくも穏やかな感じで、カウンタに座って、一見に近い私たちでもすぐに馴染める良いお寿司やさんです。
おきまりの握りには、地元の立派なアジが、小口の彼女には口に入りきらないほど、もちろん目を見張る美味しさで驚き。さらに生のシラスが小鉢で一つ、これまでに食べたことのない新鮮で濃厚な味わいに、するりとのどの奥へと消え去りました。
食後はお散歩です。
長谷寺横から山側へ切り通しを抜けて、秋の柔らかな陽光を受けた海に開けた街を臨み、ああ、海街diaryとささやいたりいたします。
その後は、岩をくりぬいた隧道をくぐって銭洗い弁天様詣でをして山を下り、
鎌倉の駅まで戻ったのでありました。
めでたしめでたし、の秋の一日なのです。