日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

第20回 全日本マスターズ 混成陸上競技選手権の5種競技参加記 第一競技 走幅跳 5M46に沈む 

2009-10-06 00:56:56 | マスターズ陸上(オス)
さてと、と思い出す昨日。
競技スタートが9時ということで、朝は5時に目覚ましを合わしました。
さかのぼると前夜は、「日本のこれから」の民主党 内閣副大臣に自分と時代の気分を
一生懸命統一しようと質問する市民参加者と、勝間和代の高い早口のやりとりが面白く
ついつい遅くまでテレビに見入り寝るのが遅くなったのを反省します。
つまり、眠い。疲れがとれないまま覚醒を迎えました。
とはいえ戦う当日ですから、マイナス気分は言い訳にしかなりません。
とにかく、用意しておいたカップのコーンスープで体を温め、ドイツパン屋で買った
金時豆パンと黒ごま付きあんパンを少々食べすぎ気味に腹に詰め込み、
どうしてあんパンの上に化粧まぶしをしているのが、芥子の実ではなくゴマなのだろうと
集中できぬ思いに揺れつつ、ようやく日の出を迎える頃となりました。

ようやく目も覚めてきます。ラジオ体操で、上下ジャンプだけは膝屈伸にとどめて
体を温め、ドーミーインという駅前ビジネス温泉付きというスタイルを展開するチェーン
ホテルをチェックアウト、7時前で誰もいない立体駐車場に戸惑いつつ、
レンタカーのホンダライフで出発です。
ほとんど、楽天トラベルの宣伝か・・・と飛行機とホテルレンタカーまでついて3万円で
個人旅行ができる幸せを記しておきます。

もちろん、金沢市内の道もすいています。西部運動公園陸上競技場まではおよそ7キロ、
7時過ぎには到着です。地方の競技場は車社会にも親切ですから、正面入り口すぐ近くの
特に駐車場とも書いていない、だけどたっぷり余裕のある周辺地に車をおき、荷物を
取り出します。今回レンタカーを使った理由の一つは、昨年この大会に参加して、
バスの移動が靴だけでも4足という大荷物を抱える5種競技には移動が不便なこと、
場内にコインロッカーが無いため鍵のかかるスペースがほしかったこともメモしておきます。
といいつつ、来年の全国混成協議会は石川県を離れるので誰の参考にもならないのですが、
世には用意周到という言葉があることの実践例にはなるでしょう。

場内にはいるとすでに役員の方が集まってらっしゃいます。選手も何人か。
当日の受付を済ませ、内部走路に近いベンチを幅50センチほど確保し、荷物を置きます。
まずはJOG、とにかく右膝・足首・左手首と痛いところ満載の体には、ゆっくり動いて
血を巡らせておかないと、スムースな動きを始められません。まだ斜光が入ってきたばかりの
スタンド高くの聖火台が輝くバックスタンドを見上げてトラック外周を10分ほど走ります。
トラック表面のウレタン舗装はかなり固いことを確かめ、隣のサブグラウンドへ。
こちらは芝生のスペースが多く、体をほぐすにはもってこいです。
そこを、ちょっと快調走気味に走り抜け、周囲のベンチに足を伸ばしてハムストリングスの
ストレッチを十分に。その後は私が動的ストレッチと呼ぶ、平成国際大学陸上部の短距離選手から
一回だけ習ったドリルを4種して基本を終えます。
今日は長い戦いですから、アップのやり過ぎも疲れるかなと思い、あとは100m流しを2本して
終わりにしました。

第一競技の走り幅跳びの招集は8時40分、開始は9時です。
バックストレート側が今日のピット。少し早めに出かけました。
他の5種参加者も徐々に集まっています。
それぞれが知り合いでライバルとして認識しているらしい、M40の方々に
威圧される自分を少々心に笑いつつ、現地コールが始まり、ゼッケンで今日私と
一緒のクラスで競うことになるM45代のお二人を確認、ご挨拶にうかがいます。
お一人は昨年もこの大会に参加していた、京都は福知山からお越しのA川さん。
もうお一人は、5種参加が初めてという、愛知県名古屋市からお越しのS木さん。
お二人とも、とても明るく紳士的な方、安心して競技を進められそうです。

私が5種競技を好む一つの理由は、丸一日を競技できる充実感であるのですが、
最初に走り幅跳びが配されるという決まり事も味方しています。その後やり投げ、
200M、円盤投げ、1500Mと競技順が決まっている中で、私が最も得意とする
からです。特に今年は2週間前に全国マスターズの走り幅跳びで5m92を跳び
銀メダルを頂いたばかりですから、気分的な高揚と自信はこの数年で最高です。
足首の状態は軽い捻挫状態で曲げれば痛みを感じる程度に良くないけれど、
今日も跳べるだろうという妙な先入観はありました。35Mにした助走が、
ここ2回の大会では無条件にジャストフィットしているのも安心感を支えています。
その上、先週には実践的走り幅跳び指導法というDVDも買い、イメージトレーニングでも
幅跳びの動きを頭にたたき込んでいます。
そんな心持ちの上で、助走練習を一本、そしてこれが真っ直ぐ踏み切り板をとらえる
順調さ。逆にあまりに正面からスパイクが板をたたき、痛い足首に響きわたったほどです。
これなら、一本ジャストミートすれば5m80くらいは出せるだろうし、それで痛みが
増せば後は試技放棄してもいいかな、などと先のことを考え出します。
先の仮定の話をするとき、心は競技者でなくなる・・・ですね。

練習が終わり競技開始。
一本目。DVDの通り、軽くテンポ良く走り始め、近づいてくる白い踏み切り板に向かう一歩
ごとに加速する進み方をします。2歩前、残った距離を視界にとらえた画像上で6対4程度に
分け、少し長めの一歩を踏み出し、最後の一歩は短めにして、真っ直ぐ板をとらえます。
当たった!という感触を得て体は高く放りだされます。余裕があるからそりの姿勢も一拍。
そして膝も前に投げ、滑り込むような着地にも成功しました。
やった、との気持ちと表情。しかし・・
ダメ!と審判員の声。ファールの赤旗が上がります。
そして同時に、真横にいた補助員から「え?あれがファール?」
かなり微妙だったようです。審判にうかがうと、親指一本にも満たない、つまり靴の親指前の
余裕部分だけが踏み切り板外にはみ出したようなのです。
距離読み取り器から観察すると、5m80は少なくとも行っていたでしょうに。
はい、私は落ち込みと言い訳モードに入っていたわけです。
今なら分かるのですが、こういうとき、前向きに次の試技を考えられない性格なんですね。
「これだけ惜しい跳躍だったんだから、ほぼ同じことをすれば、これまでのファールが少ない
という自分の特性上、またジャストミートできる」とでも考えられればいいのですが。
その後は、もう迷いの中にゆがんだ自分の像しか思い出せません。
2本目はスタート位置を10センチ下げてしまい、助走のスタートも力みました。
自他共に認める、最後の2歩を短く刻む辻褄合わせ。踏み切り板に足は乗っても、
上へも前へも力のベクトルを持って行けません。5M46。
そして混乱の果てに3本目は、先日の全日本大会の通りやろうと思いつき実施するも
すぐに直るわけではなく9センチオーバーのファール。
今日の目標は5m70~90だったのに。小心者なりに用意した得点計算メモも、
5m50からしかカウントしていません。
そう、精神的な弱さばかりがアピールできた第一競技。
そして同じM45に参加していた愛知のS木さんは5M70と好調の跳躍で終えています。
得点も私は682点なのに対して746点をゲット。S木さんも幅跳びが得意種目であるとは
いえ、さらに短距離走も私より上を行く全日本での成績とこれまでの競技経歴をお持ちなので、
先行きに暗雲を自分なりに見てしまったのでした。


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2 コメント

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いよいよ (さあ)
2009-10-06 10:38:47
おお、幅跳び・・・
次の競技のレポートを楽しみにしてます。
足首はもったのかな?
返信する
足首はがちょがちょ (RYO)
2009-10-06 23:27:09
ご心配かけます。
足首は、悪いモードが一段上がった感じで
しょうか。板を釘8本でぶったったくもんですから、
なかなか大きな衝撃がきます。
頑張ります。
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