最終日は朝6時半にタクシーで空港に向かうことにしていました。
6時過ぎ、私が最初に降りていき、フロントでチェックアウトしようとすると、フロントには労働者風のおじさんが一人。
「チェックアウト・プリーズ」
「オー、イングリッシュ、ノー」
どうも英語ができないようです。いくらスペインでも、英語のできないフロントっていったい?
いくらチェックアウトといっても手を振るばかり。それで、スペイン語のできる同僚の部屋に電話を入れました。
「すぐ行きます」
ところが、今度はスペイン語もあまり通じないことがわかった。なんと、フロントに座っていたのは、東欧のどこかから出稼ぎにきている警備員だったようなのです。
片言のスペイン語で聞き取れたところでは、フロントの係は10時頃にならないと来ない。自分にはチェックアウトの精算をする権限がない、というようなことでした。
われわれが今日の早朝にチェックアウトすることは、チェックインした時点でわかっていたはずなのに。
そもそも、空港までのタクシーをお願いしたのは昨晩だし。
そのとき、われわれの頭に不安がよぎりました。
(タクシー大丈夫かな)
結局、ホテルにはキーを返すだけで精算はしないまま帰国することにしました。最初にカード番号を教えていたので、カードで精算してくれるでしょう。
早朝のマドリードは冷え込みが厳しい。摂氏5度以下でしょう。
タクシーは6時半に来るはずでしたが、5分過ぎても、10分過ぎても来ない。その間、流しのタクシーがわれわれの顔色をうかがいながら徐行で通り過ぎます。
「タクシーの手配もやってないね、これは」
それで、15分ぐらい過ぎたとき、われわれは流しのタクシーをなんとかつかまえて空港に向かいました。
そして、今度来るときは、もうちょっといいホテルにしよう、と誓い合ったのでした。
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