犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

空きカンの思い出

2009-10-25 21:34:15 | 食べる
 先日,新大久保で韓国語学習中の青年と意気投合したとき,実は私はまだ夕食を食べていませんでした。
 するとその青年も,

「ぼくもなんです。じゃご一緒しませんか」

ということで,適当に腹ごしらえしてから,また「アイ」で飲み直すことに。

 まずは,私の馴染みの店,「柳の家」に行きます。しかし,生憎,席は一杯。来ているお客さんたちはカムジャタンにソジュで宴たけなわで,数少ない席は当分空きそうにない。

「ぼく,いい店知ってるんです」

という言葉は信用して向かったのが「カントンの思い出」という韓国料理屋。

「新大久保でいちばんおいしいと思いますよ」

 しかしこちらも満員で,店の外に待っている客がいる。店員に聞くと,

「テーブルをかたずけたらすぐ案内できます」

ということなので待ちました。そのわりには10分ぐらい待たされたのは,どういうわけだ。店内は広く,猥雑な感じは,韓国の庶民的なお店の雰囲気を出しています。

犬「カントン(깡통)って…」

青「地名じゃないんですか」

犬「いや,江東(강동)ならちょっとつづりが違うなあ。「缶」という意味だと思うけど」

 実は,青年は韓国ドラマを100本見ていて,片言の韓国語をしゃべるのですが,ハングルは読めない。

 店内に通されると,テーブルはドラム缶でできている。

「そうか,ドラム缶だ!」

 韓国のサムギョプサルなどの店によくあるタイプです。ドラム缶の上に丸テーブルを付け,真ん中の穴のところに炭火を置く。しかし,いまやだんだん少なくなってきたので,「昔懐かしい」という意味で,「カントンエチュオク」という店名になったのでしょう。

 メニューは,韓国そのまま。アンジュ,シクサ,なんでも揃っており,スンデもあります。サムギョプサル(豚バラ肉の焼き肉)を頼んでいる人が多かったですが,私はセンガン(生肝=レバ刺)とチョクパル(豚足)を,青年はパンゲタン(半鶏湯=サムゲタンの半分のやつ)を頼みました。

 酒は当然チョウムチョロム。

 店員は全員韓国人。日本人の客に対しても,まずは韓国語で話しかける。隣の若い日本人女性二人組は当惑していましたが,もちろん日本語も通じます。本場韓国の雰囲気を出しているところが人気の秘密かもしれません。

 結局,チョクパルと二本目のソジュが余ったので,ポジャン(包装)してもらい,「アイ」のアガシ二人へのお土産にしました。今度行ったときは,ぜひサムギョプサルを食べたいと思います。

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3 コメント

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あぁ… (Luna...)
2009-10-26 00:52:59
この店、美味しいんですよね!
あ~、行きたかったな~
返す返す悔しいです
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Unknown (アナバコリア)
2009-10-26 22:53:19
こんにちは、アナバコリアです。
記事を拝見させていただき、韓国料理に興味をお持ちのようなので私たちのサイトを紹介させていただきます^^
アナバコリアでは韓国の最新芸能ニュースをはじめとし、穴場スポット、交通機関の情報、おいしいお店の紹介、おススメショッピング名所、韓国料理のレシピなどなど、耳寄りな情報を掲載しております。おうちで韓国料理を作ってみてはいかがですか?^^
見どころ満載なのでぜひ遊びにきてください^^
返信する
Lunaさん (犬鍋)
2009-11-01 23:11:19
昨日はお疲れさまでした。
昨日の店は紅味だったかな?

こんどカントンの思い出にも行きましょう。
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