結婚式が終わり,再びプロポリスのお店に戻って,預けていた荷物を引き取り,ホテルに向かいます。
そういえば,サッカーのユニフォームを頼まれていた。同僚に相談すると,ホテル最寄りの地下鉄駅のそばに大型ショッピングセンターがあるということで,立ち寄ることにしました。
頼まれていたのはブラジルナショナルチームのサッカーユニフォーム。露店やおみやげ物屋さんにあるものはコピー商品で,一回洗濯するとよれよれになるそうな。頼まれものなので,オフィシャルの純正品を買うことにします。
広いショッピングセンターを行きつ戻りつして,やっと探し当ててみると,これが高いんですね。
1枚240ヘアル(約12000円)!
まあ,仕方がない。
さて,夜の食事は,ピラニア料理です。
実はここもプロポリスのおじさんに紹介してもらったお店。私が「ピラニアが食べたい」と言ったところ,
「すぐ近くにあったんだけどね。今は,日本の元関取が開いたちゃんこ鍋の店になっちゃった。まてよ。たしかパライソ(ホテルのある地域)にあったはずだぞ」
わざわざインターネットで調べて,お店のホームページをプリントしてきてくれました。
「ランチョ・ダ・トライーラ」
坂口さんという日系人がやっているお店だそうです。
われわれは夜7時にほかの二人と待ち合わせ,総勢4人でタクシーでお店に乗り付けます。繁華街からはずれ,さびしい住宅街にあるそのお店は,やはり徒歩では危険。
私たちが着いた7時半には客は一人もいませんでした。ブラジルの土曜の夕食にしては,時間が早いのでしょう。
「予約する必要なかったね」
まず注文したのが生ビール。朝から一日中,忙しく活動していたので,生ビールの旨いこと。
われわれが日本人だとわかると,奥から「坂口さん」が出てきました。
「ピラニアはありますか」
「ええ,スープがあります」
「スープ以外は?」
「ピラニアはスープだけです。でもほかの魚なら刺身ができますよ」
ピラニアのスープ以外に,二種類あった刺身を注文します。
一つはピラルク。
世界最大の淡水魚として,ときどき水族館にいる,あれです。
そしてもう一つはティラピア。
そして,店の名前にもなっているトライーラは揚げもの。
「日本の雷魚に似ています。肉食で獰猛な魚です」
まず,ピラニアのスープ。濃い味付けがしてあって,箸で中身を探っても肉は見当たらない。だしをとっているだけのようです。たぶん身はおいしくないのでしょう。味は,普通の魚のスープで,特別な匂いはしません。
そして刺身。ティラピアは一見,鯛に似ています。しかし食感はシコシコ感がなく,やわらかい。ピラルクのほうはピンク色で脂が乗っている。ブリのような感じです。どちらも,ライムをたっぷりとかけて,日本式にしょうゆとわさびで食べます。川魚にしては食べやすいとはいうものの,はっきり言って本物の鯛やブリに比べれば味はぐっと落ちます。
そしてトライーラ。開きにしたものを丸ごと揚げた豪快な一品。小骨をすべて取ってあるということで食べやすい。これもライムを振って,タルタルソースのようなもので食べます。さくさくとした食感が心地よい。今回のメニューの中ではいちばん気に入りました。
酒は最後までビールで通します。
8時をすぎるとお客さんが入りはじめ,9時にはテーブルがほぼ埋まります。なかなか流行っている店のようです。結局,デザートまで食べて10時過ぎに店を出ました。
総額は,235ヘアル。サッカーのユニフォーム1枚の価格とほぼ同じというのは,料理が安かったのか,ユニフォームが高すぎるのか…。
そういえば,サッカーのユニフォームを頼まれていた。同僚に相談すると,ホテル最寄りの地下鉄駅のそばに大型ショッピングセンターがあるということで,立ち寄ることにしました。
頼まれていたのはブラジルナショナルチームのサッカーユニフォーム。露店やおみやげ物屋さんにあるものはコピー商品で,一回洗濯するとよれよれになるそうな。頼まれものなので,オフィシャルの純正品を買うことにします。
広いショッピングセンターを行きつ戻りつして,やっと探し当ててみると,これが高いんですね。
1枚240ヘアル(約12000円)!
まあ,仕方がない。
さて,夜の食事は,ピラニア料理です。
実はここもプロポリスのおじさんに紹介してもらったお店。私が「ピラニアが食べたい」と言ったところ,
「すぐ近くにあったんだけどね。今は,日本の元関取が開いたちゃんこ鍋の店になっちゃった。まてよ。たしかパライソ(ホテルのある地域)にあったはずだぞ」
わざわざインターネットで調べて,お店のホームページをプリントしてきてくれました。
「ランチョ・ダ・トライーラ」
坂口さんという日系人がやっているお店だそうです。
われわれは夜7時にほかの二人と待ち合わせ,総勢4人でタクシーでお店に乗り付けます。繁華街からはずれ,さびしい住宅街にあるそのお店は,やはり徒歩では危険。
私たちが着いた7時半には客は一人もいませんでした。ブラジルの土曜の夕食にしては,時間が早いのでしょう。
「予約する必要なかったね」
まず注文したのが生ビール。朝から一日中,忙しく活動していたので,生ビールの旨いこと。
われわれが日本人だとわかると,奥から「坂口さん」が出てきました。
「ピラニアはありますか」
「ええ,スープがあります」
「スープ以外は?」
「ピラニアはスープだけです。でもほかの魚なら刺身ができますよ」
ピラニアのスープ以外に,二種類あった刺身を注文します。
一つはピラルク。
世界最大の淡水魚として,ときどき水族館にいる,あれです。
そしてもう一つはティラピア。
そして,店の名前にもなっているトライーラは揚げもの。
「日本の雷魚に似ています。肉食で獰猛な魚です」
まず,ピラニアのスープ。濃い味付けがしてあって,箸で中身を探っても肉は見当たらない。だしをとっているだけのようです。たぶん身はおいしくないのでしょう。味は,普通の魚のスープで,特別な匂いはしません。
そして刺身。ティラピアは一見,鯛に似ています。しかし食感はシコシコ感がなく,やわらかい。ピラルクのほうはピンク色で脂が乗っている。ブリのような感じです。どちらも,ライムをたっぷりとかけて,日本式にしょうゆとわさびで食べます。川魚にしては食べやすいとはいうものの,はっきり言って本物の鯛やブリに比べれば味はぐっと落ちます。
そしてトライーラ。開きにしたものを丸ごと揚げた豪快な一品。小骨をすべて取ってあるということで食べやすい。これもライムを振って,タルタルソースのようなもので食べます。さくさくとした食感が心地よい。今回のメニューの中ではいちばん気に入りました。
酒は最後までビールで通します。
8時をすぎるとお客さんが入りはじめ,9時にはテーブルがほぼ埋まります。なかなか流行っている店のようです。結局,デザートまで食べて10時過ぎに店を出ました。
総額は,235ヘアル。サッカーのユニフォーム1枚の価格とほぼ同じというのは,料理が安かったのか,ユニフォームが高すぎるのか…。
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