夜10時50分のフライトだというのに,ホテルを出るのは5時半。
「いくらなんでも早すぎるんじゃない?」
空港まで1時間ちょっとのはず。韓国出張だと,1時間半前に空港に着けば楽勝です。
「でも,今日は金曜日で渋滞するし,搭乗手続で並ぶから…」
何度もブラジルに出張している「先輩」の言葉には従わざるをえますまい。サンパウロの渋滞もなかなかすごい。時間帯によっては,バンコクやジャカルタ並の渋滞になります。
そして,流れているときはビュンビュン飛ばします。信号のない交差点では車が優先。そして,右折・左折時,ウインカーを使う習慣がなく,徐行もしないので,歩行者は細心の注意を払わなければなりません。
幸い,会社の運転手は安全運転で有名です。防弾車でもあり,強盗対策も万全,大船に乗ったつもりで空港まで行くことができます。
サンパウロの街に,日本車は少ない。今朝見たNHKのニュースで,ホンダとトヨタが業績を上方修正したそうな。なんでも,ハイブリッド車が好調だということです。
ところがブラジルにはハイブリッド車はありません。そのかわりに,フレックス車というのがあるんですね。これはなにかというと,ガソリンでもアルコール(エタノール)でも走れる車。その時の相場次第で,「今日はガソリンにするか」とか,「アルコールのほうが安いかな」などと燃料を選びます。二つを混ぜてもOKということです。
アルコールで走る車があるということは聞いたことがありますが,どっちでも走れる車があることを初めて知りました。アルコールを何から採るかというと,サトウキビやトウモロコシなどの農産物です。パワーや航続距離に劣るものの,ガソリンより安いので経済的。二酸化炭素の排出も少ないそうです。
VWやフィアット,ルノー…,ブラジルで目につくメーカーはほとんどこのフレックス車を出しているとのこと。日本車が少ないのは,エタノール対応車の生産に遅れをとったせいかもしれません。
「サンパウロの夜は東京とちょっと違うでしょう?」
「えっ?」
「何か感じませんか?」
「そうね。東京よりちょっと暗いかな。街灯が少ない?」
「惜しい。ネオンサインがないんですよ」
そういわれてあらためて車から街路を眺めると,立ち並ぶビルにイルミネーション広告がいっさいない。というか,看板さえ見当たらない。
数年前,サンパウロ市が,街の美観を損ねるからという理由で,市内の看板を規制する法律を通したそうなんですね。イルミネーションはいっさい禁止。看板の数と大きさも厳しい制限が課せられているとのこと。確かに風俗産業のキンキラのイルミネーションは無秩序で目障りだけれども,一掃されるとちょっとさびしい気もします。それにしても,よく広告業界が納得したものです。東京で同じことをやろうとしても,まず不可能でしょう。
さて,予想通りの渋滞で,空港についたのは8時近い。普段の2倍以上の時間がかかりました。そして,空港での行列…。経費節減のため,エコノミークラスの出張ですが,私の場合,JALのクリスタルカードがあるので搭乗手続はスムーズ。しかし,手荷物検査と入国審査がどちらも長蛇の列。なんでこんなに進み方が遅いのか…。
結局,二つの関門を通過したのは9時半ごろ。さすがにまだ時間の余裕はありましたが,早めにホテルを出たのは正解でした。
「いくらなんでも早すぎるんじゃない?」
空港まで1時間ちょっとのはず。韓国出張だと,1時間半前に空港に着けば楽勝です。
「でも,今日は金曜日で渋滞するし,搭乗手続で並ぶから…」
何度もブラジルに出張している「先輩」の言葉には従わざるをえますまい。サンパウロの渋滞もなかなかすごい。時間帯によっては,バンコクやジャカルタ並の渋滞になります。
そして,流れているときはビュンビュン飛ばします。信号のない交差点では車が優先。そして,右折・左折時,ウインカーを使う習慣がなく,徐行もしないので,歩行者は細心の注意を払わなければなりません。
幸い,会社の運転手は安全運転で有名です。防弾車でもあり,強盗対策も万全,大船に乗ったつもりで空港まで行くことができます。
サンパウロの街に,日本車は少ない。今朝見たNHKのニュースで,ホンダとトヨタが業績を上方修正したそうな。なんでも,ハイブリッド車が好調だということです。
ところがブラジルにはハイブリッド車はありません。そのかわりに,フレックス車というのがあるんですね。これはなにかというと,ガソリンでもアルコール(エタノール)でも走れる車。その時の相場次第で,「今日はガソリンにするか」とか,「アルコールのほうが安いかな」などと燃料を選びます。二つを混ぜてもOKということです。
アルコールで走る車があるということは聞いたことがありますが,どっちでも走れる車があることを初めて知りました。アルコールを何から採るかというと,サトウキビやトウモロコシなどの農産物です。パワーや航続距離に劣るものの,ガソリンより安いので経済的。二酸化炭素の排出も少ないそうです。
VWやフィアット,ルノー…,ブラジルで目につくメーカーはほとんどこのフレックス車を出しているとのこと。日本車が少ないのは,エタノール対応車の生産に遅れをとったせいかもしれません。
「サンパウロの夜は東京とちょっと違うでしょう?」
「えっ?」
「何か感じませんか?」
「そうね。東京よりちょっと暗いかな。街灯が少ない?」
「惜しい。ネオンサインがないんですよ」
そういわれてあらためて車から街路を眺めると,立ち並ぶビルにイルミネーション広告がいっさいない。というか,看板さえ見当たらない。
数年前,サンパウロ市が,街の美観を損ねるからという理由で,市内の看板を規制する法律を通したそうなんですね。イルミネーションはいっさい禁止。看板の数と大きさも厳しい制限が課せられているとのこと。確かに風俗産業のキンキラのイルミネーションは無秩序で目障りだけれども,一掃されるとちょっとさびしい気もします。それにしても,よく広告業界が納得したものです。東京で同じことをやろうとしても,まず不可能でしょう。
さて,予想通りの渋滞で,空港についたのは8時近い。普段の2倍以上の時間がかかりました。そして,空港での行列…。経費節減のため,エコノミークラスの出張ですが,私の場合,JALのクリスタルカードがあるので搭乗手続はスムーズ。しかし,手荷物検査と入国審査がどちらも長蛇の列。なんでこんなに進み方が遅いのか…。
結局,二つの関門を通過したのは9時半ごろ。さすがにまだ時間の余裕はありましたが,早めにホテルを出たのは正解でした。
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