写真:宇宙に旅立つ前澤友作氏(CNNニュース)
最近、ロシア語のレッスンは、文法の学習から、テキストを読んでそれについて話し合う、というようなステップに進んでいます。テキストは、エリザヴェータ先生が用意します。
次は、先週読んだ、ロシア人ジャーナリストの記事。
高価なおもちゃは、子供のために買うだけではありません。ハリウッド俳優のチャーリー・シーンは、サッカー選手の代わりにバービー人形が置かれたテーブルサッカーに2万5000ドルを払いました。きっと彼はサッカーと美しい女性が大好きなのでしょうが、これは「一石二鳥」です。独創的なお金の使い方です。
もっと風変りなお金の使い方もあります。有名な億万長者、ローマン・アブラモビッチは、愛する女性に月面の土地、40ヘクタールを買い与えました。U2グループのリーダー、ボノはかつて、イタリアに旅行し、お気に入りの帽子をイギリスの自宅に忘れたことに気づきました。とうしたかって? このミュージシャンは、帽子のためにビジネスクラスの航空券を購入したのです。彼女(=帽子、女性名詞)が機内で何を飲んだのか知りませんが...。
もちろん、もっと普通のお金の使い方をする金持ちもいます。たとえば、億万長者ドミトリー・リボロヴレフは、娘にギリシャの島 2 つを買い与え、銀行家のオレグ・ティンコフは、北極海を航行して 40 日間過ごすことができるヨットを、1億ドルで建造しました。実際には、この実業家はヨットを年間約 20 日間だけ使い、残りの時間はレンタルするということです。「世界はとても広い。しかし人生はとても短い。できるだけたくさん探検しなければ」と彼は言います。あなたは彼の意見に賛成ですか?
人はだれでも、ときどき不要なものを買ってしまいます。精神科医は、これはアルコール依存症や薬物依存症と同じような病気であって、こうした人々は抗うつ薬を服用し、店にクレジットカードを持っていくべきではないと主張しています。アメリカには、そうした人々を支援する匿名の支援団体が存在しています。
ちなみに、この病気に対するウイルス対策法も流行っています。それは「ミニマリズム」です。これは徹底的な倹約のライフスタイルと思うかもしれませんが、これを実践している人たちは、それが最適の生き方だと言います。ミニマリストであることは、自分の生活の優先順位を理解し、不要なものに時間、エネルギー、お金を無駄にしないこと、流行や名誉を気にしないこと、「他人と同じように」しようとはしないことを意味します。これは、人生を合理的にコントロールすることを意味します。ミニマリストには、もう 1 つの重要な側面があります。彼らのライフスタイルは、より環境に優しく、今日の自然保護の考えにそっていることです。(アンナ・フェンコ、『コメルサント・ヴラスト』)
「お金がたくさんあったら、何に使いますか」という質問をされました。
一言で「お金がたくさん」といわれても、額によりますね。1000万円とか、せいぜい1億円ぐらいまでなら想像ができますが、何百億円といわれると、とほうもなさすぎて、思考が停止してしまいます。
日本の大金持ちで、自腹で宇宙旅行をしたり、むやみにお金を配ったりした人がいましたね。
宇宙旅行のほうは「夢の実現」ということで理解できますが、「お金配り」のほうは、新たなビジネスの手法じゃないかと勘繰ってしまいます。
その点、大谷翔平選手が全国の小学校にグローブを寄付した(12億円相当と言われてます)というのは、実に素晴らしいお金の使い方だと思いました。(ドジャースとの10年契約の後の後払いで1000億円を手にしたら、大谷選手は何に使うんだろう)
「ミニマリストになりたいですか?」
理性的に考えれば、それも理解できますが、実際に携帯電話も、テレビも、電子レンジも持たず、酒も飲まず、庭で最小限の野菜を作って自給自足する…。長く続ける自信はないし、「たんなるケチじゃないか?」と思われるのも嫌だし…。「他人の目を気にしない」というのは、ほんとうにむずかしいと思います。
先生は、「いっさい外食もしない」、「家に引きこもる」生活は、孤独に陥り、別の精神疾患になるんじゃないかという懸念を述べていました。
そういう面もあるかもしれません。
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