少し前の話になりますが、GWの連休中、近所の地ビールを作っているお店が、キャンプ場として名高い入間川の河川敷に臨時のビヤガーデンを出店するということを聞き、夫婦で出かけました。
その店は、各種輸入食材を取り扱っていて、テニスをしている妻が、練習中のカロリー補給のためにデーツ(なつめやしの実)を定期的に買っているとのことで、それでこのGWのイベントを知ったわけです。
デーツは、男子テニスのランキング1位、ジョコビッチが試合中に食べているので、それを真似すれば少しは強くなるんじゃないかと短絡したものでしょう。
目当ては地ビールですが、いっしょに売っていたメニューにも特徴がありました。
「珍しいメニューですね」
「地中海料理なんです」
「地中海? ギリシャとか?」
「ギリシャに限らず、イタリアや南仏、スペイン、モロッコなどの料理です」
「モロッコかあ。じゃクスクスもあるの?」
大昔、南仏に滞在したときに食べたことを思い出したのです。
「いえ、クスクスは…。メニューの候補には上がったんですけど、これだという味に出会えなくて」
「そう。そもそもあんまりおいしい料理じゃないよね」
「そうですよね! 私もそう思いました」
予想外に力強い肯定の返事が返ってきました。
私たちが頼んだのは、いろいろな料理が1プレートにのったオードブル。鶏肉料理、豆料理、ピラフのような米料理。
お米は細長くてパラパラのインディカ米に、クミンの強烈な香りがついています。地中海というより、中東・北アフリカを強く感じさせます。
「うまいね!」
地ビールは3種類あって、普通のビール、黒ビール、普通と黒のハーフ。
すべて飲んでみましたが、どれも独特の香りがあって、北アフリカ系のエスニック料理によく合います。
「7月にあちらでレストランをオープンするんです。よろしくお願いします」
指さされた方角を見ると、河原を一望できる小高い場所に建築中の建物がありした。
「メニューはこんな感じ?」
「はい、その予定です」
「ときどき行くと思う。頑張ってね!」
「ありがとうございます!」
料理は珍しくて、おいしかったけれども、クセが強いので、毎週食べたいかといわれると返事に困る。1年に数回かな。
店が評判になって、都内から珍しもの好きの人たちが来てくれればいいけれど、この埼玉の田舎で、地元の人々の口に合うのかなあ。
少し心配です。
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