犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

2013-07-12 23:46:31 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 韓国バーで飲んでいて、少し離れたところにいたアガシから

「犬鍋さん、初伏(チョボク)って日本語でなんて言うの?」

と尋ねられました。

 7月13日の初伏を控えて、お客さんに説明しようとしているようです。

「日本にはないよ。「土用の丑の日」みたいなもんかな」

 韓国では、夏に陰陽五行説からきた三伏(初伏・中伏・末伏)という日があって、人々はサムゲタンとかポシンタンなど精のつくものを食べます。日本で、土用の丑の日に鰻を食べるのと同じ感覚です。

 先日、実家に高齢の母と伯母のご機嫌うかがいに行ったとき、手土産に鰻をもっていきました。スーパーで買った冷凍国産鰻が、一尾1980円! 高い!

 前日、電話で、値段を確かめずに約束してしまった手前、高いからといって別の物にするわけにいかず、2つ買っていきました。

 このところ鰻の価格が高騰しているようです。今年が不漁なのか、そもそも資源が枯渇しているのかわかりません。ニホンウナギについては、生態が不明ということで、卵からの完全養殖には苦労しているようです。

 牛丼の吉野屋には、鰻丼もあって、並(1枚)が680円、二枚盛が980円。牛丼並の280円に比べてたいへん高価ですが、千円以下で鰻丼が食えると考えれば価値ある一品。

 しかし、二枚盛を頼むのは勇気が要ります。一度食べたことがあるのですが、「鰻二枚盛」がコールされると、ほかのお客さんが

「どんな奴が頼むんだ?」

というような目で一瞥します。味のほうは、まあ、2~3千円クラスの立派な鰻と比べれば劣りますが、ちゃんとした鰻だし、満足できます。

 韓国の場合、鶏や犬は不猟とか資源枯渇の心配はないでしょうから、価格が急騰することはないでしょう。犬のほうは、別の理由で人気が下落の一途をたどっていますが。


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