犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

送別会 1

2015-03-07 23:49:38 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)


 私の大阪転勤が決まり、いつもの飲み仲間が集まってくれました。

 以前勤めていた会社の同期で、1年に一回のペースで同窓会を開いていました。前回は、昨年4月ですから、約1年ぶりです。

 5人のうち、一人は仕事の都合でドタキャン。

 品川のオフィスビルの一画にある小ぎれいな飲み屋に三々五々集まりました。3人が集まったところで、遅れてくるメンバーのことが話題になりました。

「そういえば、○○氏はアメリカに移住するって言ってなかったっけ?」

「うん、去年の秋頃っていう話だった」


「とりやめになったのかな」


 そこへ話題の主が登場したので、さっそく聞きました。

「ああ、進んでるよ。この前、ロスに行って、家を決めてきた」

「仕事は?」


「そっちが難しくてさあ、何か紹介してくれない?」


「できるわけないだろ」


 日本人、日系人がそれなりに多い街とはいえ、アメリカで働こうとしたら、まず英語力が問題になる。

「英語の勉強してるの?」

「うん、やってるよ。家内にもやらせてる」


「奥さんは乗り気なの」


「それがさあ、ノリノリなんだよ。私も英語頑張る!とか言って、本屋で英語の本買ってきたんだけど、それが英検4級対策本なわけ。おいおいそこからやるか?」


「そりゃ前途多難だね」


「病院とか、大丈夫なの」


「そりゃ先進国だからいい病院はあるけど、高いらしい」


「健康第一だね」


 その後、昔の共通の友人の消息、自分たちの病気のこと、子どものことなどお決まりの話題が続き、お開きの時間が近づいてきました。

 集まった趣旨が、私の送別会であることは、いつしか忘れられていき、私の飲み代がタダになることもありませんでした。

「じゃ、次回はゴールデンウィーク明けかな。下旬に引っ越すから」

 近々の再会を期して別れたのでした。


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