犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ミャンマーレストラン再訪

2016-07-22 23:55:34 | 大阪暮らし

 海の日の夜、高田馬場でミャンマー料理を食べました。

 実は、初対面の男性との会食でした。

 数日前、会社の同僚から、

「ミャンマーに関心があるという人がいて、ミャンマーのことについて知りたがってる。犬鍋さん、ミャンマーに行ったことありますよね」

と声をかけられました。

「二度ほど行ったけど、くわしいってほどじゃないですよ」

「いや、うちの会社ではくわしいほうだよ。学校の英語の先生なんだけど、会ってくれるかな」

ということで、私が会うことになり、この日高田馬場で待ち合わせたのでした。

 会ってみると、私より2つ歳上の方でした。若いころにピースボートに参加し、アフリカやアメリカ、ヨーロッパなど、さまざまな国を回ってきたけれども、まだミャンマーは行ったことがないそうです。

 最初に行った店は、栄通りの奥の方にある店でしたが、残念ながらお休み。駅の近くの私の行きつけの店も閉まっていました。しかたなく、その下の階にある「ヤンゴン」という店に。

 ミャンマー風モツ炒めと、ダゴンビール(アルコール度数8%)を頼みました。

「今年になって、ミャンマーが脚光を浴びているので、一度行こうと思っているんです」

「数年前から民主化が進んでますからね。アウンサンスーチーさんが選挙で勝ったし」

「ティラワで大規模な工業団地の建設が進んでいるそうですが」

「ええ。ただ、ジェトロで聞いた話では、まだインフラの工事の最中だそうですよ。稼働するのは少し先でしょう」

「これから日本語ができる人材が必要になりますよね」

「ええ、ヤンゴンには日本語学校がたくさんありました。でも、講師が足りないようです。日本人が行っても、報酬が安すぎて仕事にならないんでしょう」

 どうも、ミャンマーでの日本語教育に関心があるようです。

「ミャンマーは著作権なんていう意識がぜんぜんないから、日本で出ている本をそのままコピーして堂々と使ってますね」

 この店にはカラオケの設備があって、あとから来たミャンマー人のお客さんが大音量で歌い始めました。

「店をかえましょうか?」

「じゃ、この店は私が払います」

 出てみると、さっきまで閉まっていたいきつけの店がやっていたので、そこに入りました。

「ミンガラーバー(こんにちは)」

 狭い店には先客のミャンマー人が数人いて、テーブルを一つ空けてくれました。

 ここでは、日本の支援で黄金の三角地帯のケシ畑をそば畑に転換し、そこでとれたそばで作った焼酎を頼みました。

「数年前にミャンマーフェスティバルというのが、増上寺でありまして、安倍首相の奥さんがパネラーのディスカッションがあったんです。寺子屋式の学校を作ったり、いろんな活動をしているようです。安倍政権が続けば、ミャンマー支援事業も拡大するんじゃないですか」

 その後もいろいろな話をしたと思いますが、例によってあまりよく覚えていません。

 この店は、客だと思っていた人が料理を運んできてくれたりして、店と客が渾然一体となっているのですが、そのおばさんと「これも何かのご縁ですから」といって名刺交換したのは覚えています。

「今日はとても楽しかったです」

「あまりお役に立てなかったと思いますが」

 私も先生もけっこう遠い所まで帰らなければならないので、11時ごろには帰路につきました。いつかミャンマーの地でなんらかのつながりができれば嬉しいです。


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