参議院選挙 の投票日に、高校の同窓会がありました。朝、投票を済ませてから行きました。
同期には参議院議員(共産党)がいますが、今回は非改選。それでもさすがに同窓会には来ていませんでした。もう一人の国会議員(衆議院、自民党)も欠席。官僚の連中も、今回出席率が悪かったのは、選挙の影響でしょうか。
最近は参加メンバーが固定化しつつあるのですが、たまに本当に久しぶりに顔を見せる人がいます。今回は実に大学卒業後初めて会う、という同窓生がいて、なつかしかった。宗教学を専攻し、大学院に進んだところまでは知っていましたが、その後、塾の講師になり、算数や理科なんかを教えて今にいたるそうです。でも、少子化の影響で景気はよくないとか。
私が出た高校は、卒業生の半分以上が東大に進学するという特殊な学校だったため、卒業生の進路は非常に偏っています。医者、弁護士、官僚、大学教授がとても多い。民間企業では金融機関に集中しています。私が卒業した30数年前、官庁や銀行が安定していて給料がよいということで人気がありました。
その後の行革と省庁再編、銀行の合併・再編などを予想した人はいなかったでしょう。
中には、事務次官や頭取への道を邁進している人もいますが、昇進コースから離脱して、天下りや関連企業での第二の人生を歩み始めている人も多い。
「どんな事件をやるの」
ある弁護士に聞いてみました。
「ぼくは民事。離婚とか相続の揉め事だね」
「詐欺なんかも?」
「まあね」
「今年、初めて裁判というものを経験したよ」
ブログにも書きましたが、一昨年亡くなった母が、アルツハイマーに付け込まれて人に金を貸してしまった。その債権を私が相続したので、返済の督促をしたが、埒があかない。それで、最初は民事調停、そのご民事裁判を起こした、という経緯を話しました。
「で、お金、とり返せたの?」
「だめ。勝訴したけど、裁判所は取り立てはやってくれないんだね。」
「弁護士はどうしたの?」
「高そうだったから、頼まなかった。裁判は全部自分でやった。もしかして、取り立ててくれる?」
「いや、それはできない。その手の事件は、結局取り立てられないことが多いんだよ。騙されないようにするのがいちばん」
「やっぱり、そうか」
別の友人は、母がアルツハイマーで介護をしているとのこと。3年前の私を見るようでした。
昔、金儲けに汲々とするのは嫌だと言って、東京電力に就職した一人は、2011年の同窓会のとき、東日本大震災で大変な目に合っていると聞きました。今は、六ヶ所村に単身赴任。核燃料の再処理の仕事だそうです。
中高時代の恩師は半数以上が鬼籍に入り、もっとも若かった先生も今年70歳になったという挨拶をしていました。
出席していませんでしたが、ある商社マンは、最近、再婚した奥さんとの間に子どもができたそうだという消息が紹介され、どよめきが起こりました。
みなさんそれぞれ苦労しているとはいえ、われわれの親の世代、大正生まれや昭和一桁世代に比べればその苦労はたかが知れている。平和な時代に生まれ育ったことを感謝しなければなりますまい。
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