「犬鍋さん、趣味はなんですか?」
近所のバーの女性店員から、まるで語学書の例文のような質問をされました。
「趣味? なんでまたそんなことを?」
「私、趣味がないので、なんか趣味を始めたいと思ってるんです。で、みなさんの趣味を聞いて、参考にしようと思って」
「たとえば?」
「茶道とか、ペン習字とか、絵とか…」
(なかなか古典的だなあ)
「僕の場合は、語学の学習かな」
「今、何か勉強されているんですか?」
「うん、8月からロシア語をやってるよ、オンラインで」
「ロシア語! なんでまた?」
「学生時代にちょっとやったんだけど、中途半端に終わったのが心残りで。ロシア文学も好きだしね」
「ロシア文学って、どういうのがあるんですか?」
「ドストエフスキーとか、トルストイとか…」
「ドスト…?」
「読んだことはなくても、聞いたことはあるでしょう」
「いいえ、聞いたこともありません」
(……)
「外国文学は読まないの?」
「ほとんど読みませんね。あっ、ハリー・ポッターって外国文学でしたっけ?」
「ああ、いちおうね。でも子供向けでしょう? 長いけど全部読み切った?」
「あ、いえ、実は映画を見ただけです」
(……)
「日本文学なら読むの? 村上春樹とか、ミステリーとか」
「日本文学もあんまり…。そもそも本はあまり読まないんです。最近はスマホばかりで」
日本の若者の読書離れは相当深刻です。
近所のバーの女性店員から、まるで語学書の例文のような質問をされました。
「趣味? なんでまたそんなことを?」
「私、趣味がないので、なんか趣味を始めたいと思ってるんです。で、みなさんの趣味を聞いて、参考にしようと思って」
「たとえば?」
「茶道とか、ペン習字とか、絵とか…」
(なかなか古典的だなあ)
「僕の場合は、語学の学習かな」
「今、何か勉強されているんですか?」
「うん、8月からロシア語をやってるよ、オンラインで」
「ロシア語! なんでまた?」
「学生時代にちょっとやったんだけど、中途半端に終わったのが心残りで。ロシア文学も好きだしね」
「ロシア文学って、どういうのがあるんですか?」
「ドストエフスキーとか、トルストイとか…」
「ドスト…?」
「読んだことはなくても、聞いたことはあるでしょう」
「いいえ、聞いたこともありません」
(……)
「外国文学は読まないの?」
「ほとんど読みませんね。あっ、ハリー・ポッターって外国文学でしたっけ?」
「ああ、いちおうね。でも子供向けでしょう? 長いけど全部読み切った?」
「あ、いえ、実は映画を見ただけです」
(……)
「日本文学なら読むの? 村上春樹とか、ミステリーとか」
「日本文学もあんまり…。そもそも本はあまり読まないんです。最近はスマホばかりで」
日本の若者の読書離れは相当深刻です。
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