犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

韓国の友人

2017-07-02 23:01:48 | 大阪暮らし

 久しぶりに韓国の李さんから連絡がありました。

「7月1日まで東京にいます。会えませんか」

 ちょうど6月30日から2日まで帰省をかねた出張があったので、金曜日の夜に会うことにしました。

「息子さんも来ますか?」

「息子はもうすぐ試験なので、私一人で行きます」


 彼の息子は、韓国で高校を卒業後、日本に来て、今日本語学校に通っています。最後に会ったのはちょうど1年ほど前(リンク)。

「パンガプスムニダ!」(お久しぶり!)

 池袋の居酒屋で再会を喜びます。

犬「息子さんは頑張ってますか」

李「ええ、あさってが日本語能力試験だといって、勉強していました」


犬「1級ですね」


李「ええ」


犬「来年は大学ですか」


李「はい。11月に試験です。国立に入れたいけど、私立になるかもしれません」


犬「確か理系でしたよね」


李「遺伝子工学をやりたいそうです」


犬「妹さんは?」


李「今、高1です。妹のほうも日本に来たいっていうんですけど、お金が…」


犬「仕事はいかがですか?」


李「厳しいですよ。今回も取引先を回ったんですけど、なかなか注文がとれなくて」


犬「服でしたっけ?」

李「生地のほうです。韓国で作った生地を使って、日本で縫製してもらうんです。高級なスーツが多いです」

犬「今年は、日本の大学生の就職は売り手市場らしいですよ」


李「そうですか。韓国はひどいです」


犬「大選(大統領選挙)は投票しました」


李「ムン・ジェインに入れました」


犬「大統領が代わって、韓国もよくなるんじゃないですか」


李「時間がかかりますよ。もう、家族で日本に移住しようかって話しているんです」


犬「奥さんも日本が好きなんですか」


李「ええ、結婚してから何度も日本に連れてきましたが、とても気に入っています。娘は原宿が大好きです」


 金曜日の夜なので、最初の店は2時間で追い出されます。

李「ここは私が出します」

 静かな店がいいというので、池袋の北口に回り、これまた久しぶりに韓国カウンターバー「くれよん」に行きました。

「あら、犬鍋さん。お久しぶり」

 ママさん以外に、3人のアガシがいました。カウンター席はほぼ満席。

犬「お客さん、多いね」

マ「金曜日だけね。昨日まで、ハンガヘッソヨ(暇でした)」


犬「こちら、イーさん。繊維会社のサジャンニム(社長様)です」


李「社員はいませんけど…」(笑)


 このお店は時間制で、2時間5千円。カラオケは1曲100円。だいたい女の子にドリンクをおごることになるので、6000円ぐらい取られます。でも、ママさんもアガシたちもとても感じがいいので、満足度は高いです。

犬「ごめん、ぼくはもうすぐ終電だから、先に失礼するね。勘定はしておくから」

李「今度、韓国はいつ来ますか」


犬「8月の予定だけど、2泊3日だから、時間がないかも。ヨッラカルッケヨ(連絡します)」


 仕事も、息子さんの学業も、うまくいってほしいものです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ミャンマーの若者たち | トップ | 軍艦島、封切り迫る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大阪暮らし」カテゴリの最新記事