写真:ジャン=ジャック・ルソー「人は誰でも、人を殺してはいけないという良心を持っている」 では、人間は最初からそのような「良心」をもっていたのか。 文明化される前の人間について、哲学者たちはいろいろな想像をしてきました。 イギリスのホッブズは、「万人の万人に対する闘争」といって、絶えざる戦争状態にあったと考え、それを改善するために、社会ができ、法律ができたと考えた。 一方、フランスのルソーは、自然 . . . 本文を読む
米大リーグ、ドジャーズの大谷選手が50-50を達成して、米国でも賞賛を浴びています。 50-50というのは、1シーズンに50本塁打と50盗塁を同時に達成すること。 実際には、54-59までいったのですが、きりのよい数字で「50-50クラブ」などと言われています。 通過点の「40-40」は史上6人目、50-50は大谷が初めてで、前人未到。 これがなぜすごいのか、よくわかりませんでしたが、今回、いろ . . . 本文を読む
「許容されている殺人」として、「正当防衛」に似たものに、「緊急避難」があります。 緊急避難は、たとえば「カルネアデスの板」によって説明されます。 一隻の船が難破し、乗組員は全員海に投げ出された。一人の男が命からがら、壊れた船の板切れにすがりついた。するとそこへもう一人、同じ板につかまろうとする者が現れた。しかし、二人がつかまれば板そのものが沈んでしまうと考えた男は、後から来た者を突き飛ばして水死さ . . . 本文を読む