「道の駅・たからだの里さいた」の朝は雨音で目覚めた。
小雨が降り続く一日だった。
今日は66番札所の雲辺寺(うんべんじ)からスタートした。
ここは四国霊場で一番の高所で車だけだと難しいのでロープウェイに乗り参拝した。
ロープウェイに乗客として乗ったのは我々二人だけだった。
参道の脇を埋め尽くす等身大の羅漢像が圧巻だった。
一体一体が個性的な姿で、見ているだけで楽しい。
これだけ並んでいると迫力がある。
案内役のタヌキの置物も、五百羅漢に勝るとも劣らない愛嬌がある。
65番札所の三角寺(さんかくじ)の入り口は石段で始まる。
石段もお寺ごとに個性が有り、歴史もそれぞれである。
往時を偲びながら、石段を踏みしめ登るのも楽しい。
ここの山門は他とは一味違って、鐘楼と一体化された鐘楼門だった。
64番札所の前神寺(まえがみじ)の本堂
小雨降る中、静かに待っていてくれた。
63番札所の吉祥寺(きちじょうじ)山門
今日最後の上ったのは60番札所の横峰寺(よこみねじ)
ここは狭い有料道路で登るのだが、道がとても狭くて車のすれ違いが簡単に出来ないので大変と聞いていた。
明日の早朝上る予定でいたが、小雨煙る夕方なら車の上り下りは少ないだろうと、急遽参拝する事にした。
実際に走ると、確かに狭くて曲がりくねってはいるが、思っていたより楽だった。
境内は霧に包まれ幻想的な雰囲気が漂っていた。
身体全体を包み込まれ、厳かな雰囲気だった。
霧に煙る大師堂
足元には数々の草花が咲き、癒される空間を作り上げていた。
私達が最後の参拝者で、帰り道ですれ違う車も無く、すんなりと下山できた。
今日の参拝に変更して大正解だった。