我が家には山椒の木がある。
大きくないが毎年春になると新芽が出て青々とした枝が伸びる。
今年も車旅から帰ると既に青葉が茂っていた。
しかし、新芽の部分は虫に食われて葉が無くなっていた。
山椒の新芽はアゲハチョウの大好物で、毎年沢山の卵を産み付けて行く。
アゲハチョウの幼虫に食べられたようだ。
帰宅して二日後に妻が蛹を見つけた。
鉢の傍の細い棒に蛹がしっかりとくっ付いていた。
今日はその蛹が蝶に変身していた。
羽化したのはアゲハチョウである。
下にくっ付いているのは脱皮が終った蛹の殻である。
やがて羽根をゆっくりと広げたり閉じたりしながら太陽の光を浴びていた。
暫くしてから見みると蛹の殻だけが残り、アゲハ蝶は飛び立っていた。
小さいとは言え新しい命の誕生に巡り合えることはめったに無い!!
何となく嬉しくなった。
大空に飛び立った蝶は、何処に行ったか?
そして新しい出会いを得て、次に繋いでいくことでしょう。