車旅で休んでいた竹細工教室へ復帰するにあたり、先生から竹ヒゴの準備を指示された。
柾割で厚さ2.5mm、幅0.5mm、長さ90cmのヒゴを54本持参するよう言われた。
柾割は初めての経験である。
手書きのマニュアルを参考にヒゴ作りスタート。
先ずは一節を挟んで90cm以上の長さがある竹を選ぶ事から始まる。
選んだ竹を必要な長さに切って斧で半分に割る。
更に半分の1/4、更に半分の1/8と細かく割って、5~6mm幅にまで割っていく。
次は器具を使って厚さ2.5mmになるよう実の部分を削る。
次はそれを柾割で半分に、更に半分と鉈で割って1mm前後の幅にする。
最後に0.5mmの幅になるよう器具を使って削りだす。
机の上に左から3段階の幅(5~6mm、1mm、0.5mm)のヒゴが並んでいる。
この器具を使って0.5mmの幅まで削る。
これが実際に削っている様子です。
ノギスで時々測りながら0.5mmに仕上げる。
それだけでは終わらない。
2.5mm×0.5mmと細くても四角のヒゴには角がある。
90度にクロスさせたナイフの上にヒゴを滑らせて角を削る。
これでヒゴが完成!!
このヒゴで小さな盛り籠を作ると言われているが、さてどの様な作品になるかは分からない。
ヒゴ作りだけで一日半も費やし、自分の未熟さを痛感した。
作品になるまで更に多くの時間を使う事になるだろう。
ヒゴは形状だけでなく性質も揃えたいでしょうから、もしかしたら同じ竹から取ったヒゴで一作品を作るんですか?
同じ竹からのヒゴだけとは限りませんが、
このくらいだと結果的に同じ竹のヒゴになります。
特に柾割はヒゴの本数が沢山取れますので、そうなりますね。
普通の割り方でのヒゴはそこ迄取れませんので何本かの竹を使う事になります。
製品を作る前の「部材作り」大変でしょう。
材料作りは製品作りより工数がかかるのではないですか?
竹細工を始める時に、作品の良し悪しの80%はヒゴで決まると言われました。
実際に作ってみて、それを実感しています。
作品作りの大部分をヒゴ作りで費やしています。