竹ヒゴの幅を削る器具を手作りしたが、均等に削れなかった。
二枚の刃を購入した器具と同じ90度にセットしたり、その角度を小さくしたり大きくして試したが上手くいかなかった。
購入した器具ではヤスリを削った刃を使っていたが、今回は切れ味が良く耐久性の有る電動カンナの刃をカットして取り付けた。
それが良くなかったようだ!?
元々よく切れる刃を更に研ぎ出していた。
写真の左は電動カンナの刃をカットしただけの状態で、右は刃先を鋭角に研いでより切れ味を良くしたものである。
真横から見ると刃先の角度の違いが判る。
右の刃の角度が左より鋭くなっている。
刃先の角度が鋭角になった結果、切れ過ぎて刃先がヒゴに食い込み片寄って削られ均等な幅にならないのではと思った。
左の研いでない刃を取り付けて試してみたが、やはり均等な幅に仕上がらなかった。
次は、その刃先を砥石に直角に立て滑らし、鋭くするのではなく鈍くしてみた。
それを取り付けてヒゴを削ると、なんと均等な幅に削れたではないか!!
0.65mmの幅まで仕上げる事が出来た。
ここまで出来れば問題ない。
原因は刃の切れ過ぎだった!!
でも削った竹ヒゴの側面が、ギザギザになっている。
刃先を鈍くし過ぎたようだ。
改めて砥石で研いだ。
切れ味が良すぎると均等に削れなくなるので、何処まで研ぐか!?
指先で研ぎ具合を確認しながら研いだ。
研ぎ直しが終わり試し削りを行うと、ヒゴの側面は綺麗になったが、均等にならない。
研ぎ過ぎたようだ・・・素人の私が感覚で研ぐなんて難しい!!
また刃先を砥石に軽く当て鈍くした。
試すとヒゴの幅は何とか均等に削れるようになった。
ヒゴ側面のギザギザ感も少し改善した。
まだまだ改善の余地はあるが、取り敢えずこれで使って見る事にした。
簡単と思って挑戦したが、甘くはなかった。
刃の取付角度調整では上手くいきませんか?
刃の取り付け角度も調節してましたが、ダメでした。
その刃も鋭利にしたもの、そうでない物の両方で試してみましたが、やはりだめでした。
刃を鈍くしたもので、初めて幅が均等に削れました。
だとすればの推理ですが・・・
砥ぎ角度が42度の刃よりも、32度の刃の方が「研ぎ面の竹に対する突入角度」が急角度になりますよね。また当然、夫々の刃の中心線(32度と42度の夫々の2等分線)も32度の方が急角度で竹に向かいます。
なので、左右の刃の砥ぎ角度が違えば食い込み角度も異なって、鋭角に研いだ方が深く削ると想像します。
もちろん刃先を鈍くする調整方法も有効だと思いますが・・・
同じ角度の刃を組み合わせています。
左右の刃先の片方が少しでも前に出ていたりしていると、これも問題かも知れないと慎重に刃先を揃えています。
刃先を研ぐ、あるいは鈍くするのは目視・指先でなぞった感覚ですから全く同じにはなりませんね。
均等な幅に出来ても、左右の削られる量を同じにするのは至難です。
これからも模索が続きます。
カンナの場合は「刃の飛び出し量」で削れる厚みを制御してますが、この装置は「刃が出っぱなし」ですもんね。
鋭利にするとダメですが、刃を鈍くすれば均一の幅に削れますよ。
カンナの台から刃が少しだけ出して削る仕組みを、この小道具にも仕込めば上手くいくかも知れませんね!!
それなら、鋭い刃を今の45度ではなく、垂直に近く立てて当てれば、能率は落ちるかも知れませんが、左右均等に削れそうな気がします。
幅と厚さを削り出して薄く出来上がったヒゴの四つ角を削る時に、鋭利な刃をヒゴに対して垂直に立てた2本の刃を90度に交差させ、その刃の上でヒゴを滑らして2ヶ所の角を削る時に、その方法を使っています。
ほんの少しだけ削れ、角が取れます。
裏返して反対側の角2ヶ所を削るとヒゴは完成です。
その方式だと削れるのは極僅かで、1本のヒゴを目的の幅に削り出すには数10回行っても出来ないでしょうし、1回毎刃の隙間を狭めるオペレーションも大変です。
現在の方式だと1回で出来ますし、最初に目的の幅に刃を調整すれば、後は繰り返すだけで同じ幅のヒゴが出来上がります。
ヒゴの側面が綺麗に削れ、均等な幅に出来るよう・・・試行錯誤しています。