竹細工で使う竹ヒゴは目的によって何種類かのヒゴを使い分けている。
作品毎に幅や厚さ長さが違うのは当然だが、竹の部位を使い分ける事もある。
一般的には竹の皮の部分を使うが、その内側の身を使う事もある。
皮の表面を薄く削って漆などでヒゴを染める事もある。
今回は皮を削る小道具を自作した。
刃にはマキタの電動カンナの替え刃を使う。

先ずは板をジグソーでカットし、刃を取り付ける棒を作った。

その棒を握りやすく角を丸く削る。

刃の形に合わせノミで切込みを入れ、ボール盤で穴を開ける。

後はカンナの刃をボルトで取り付ければ完成である。
至って簡単な構造だ!

この様にして竹の皮の表面だけを削る。
中央の色が濃くなっている所が削られたところで、染料が滲み込み染める事が出来る。

削り屑はそれなりに出る。

この竹皮削り器が好評で、教室の皆さんから作って欲しいと頼まれた。
春の車旅に出掛ける前に届けたいと、急いで作る事にした。

削り器の刃は鋭く危険なので、刃を覆う鞘も作った。

頼まれた数だけ作った。

竹細工の作品より小道具の方が評価されます。(笑)
それにしても大量生産ですね!
大好評なのでしょうが、欲しがる皆さんは今までどうしていたのですか?
器用な写楽湯游さんには打って付けの仕事でしょう(笑)
道具を考えて作る楽しさ、少しは分かりますよ。
これは染めたヒゴの作品を作る時には必要ですが、あまり使われません。
私も3年経って初めて使いました。
それに教室に備えられているので、持っていない人は教室で削っています。
でも、持っていれば自宅で出来るので欲しいアイテムでもあります。
これは簡単なので要望された皆さんに渡るよう沢山作りました。
他にも欲しいと言われた小道具が有りますが、かなりの手数が掛かるので申し訳なく思うのですが応えきれない物も有りますよ!
喜んでもらえるのは嬉しいのですが・・・