竹細工サークルに通い始めて3年目に入った。
と言っても車旅で年間4ヶ月ほどは休んでいるので、実質的に習っている期間は1年半以下である。
今チャレンジしているのは手提げかごだが、初心者にはかなりハードルが高い。
先ずはヒゴ作りからです。
作品の良し悪しの8割は竹ヒゴで決まると言われています。
今回のヒゴは長さ85~90cm、幅3 mm、厚さ0.3mmで、予備を含めて250本を作った。
先ずは2節で85~90cmの竹を選び、2節毎に切る。
割る前に真ん中の節を綺麗にする。
筍の皮の名残が節回りに有り、それを切り出しナイフで削る。
割る為の目印を、少し大きめの4mm幅で付ける。
その印に沿って鉈で割るが、簡単そうに見えるが左右対象に割るのが難しい。
ヒゴ4本分の大きさに割り揃える。
それを半分(2本分)に、更に半分(1本分)に割る事で4mm幅に調える。
次に身側6、皮側4の割合で剥いでいく。
剥いだ皮側を更に身と皮を半分ずつに剥いで、更に半分にと繰り返し厚さ1.5mmほどにする。
次は幅決め機で削るが1回目は4.0mmに、2回目で3.0mmと2回に分けて行う。
幅決め機が2台あるので1台を4.0mmにもう一つを3.0mmにセット。
次は厚さ決め機で身側を少しずつ削り、皮側が0.3mmになる迄繰り返す。
真中の節の所は厚さ決め機では削れないので、このあと切り出しナイフで一つずつ削り落とす。
最後に面取り機でヒゴの四つ角を削り滑らかにして完了である。
これを230本繰り返すのだが、それぞれの工程で折れたり細くなり過ぎたり薄くし過ぎたりの失敗もあり、実際はこの本数より多い作業を行っている。
このヒゴ作りだけで1週間以上費やした。
次のかご編みは遥かに長い時間が必要です!!
一日があっと言う間に終わる。
時間潰しには最適な趣味です。(笑)
各工程を丁寧にやらないと、次で困ることになるのでしょうね。
そもそも籠を編むのに、山に竹を取りにいくことから始めるのだから、気が遠くなりそうな気がします。
はい、時々気が遠くなり失神しています。(笑)
初心者ですのでベテランと比べると何倍も時間が掛かりますので、時間がいくらあっても足りないくらいです。
失敗をしながら少しずつ前に進んでいます。
素材作りは大変の様ですね。
自作の機器が大活躍でしょう。
竹割の鉈は「片刃」ですか?
竹とはいえ割れていく方向は微妙にズレそうですね。
腕の見せ所でしょうか(笑)
竹割鉈は両刃です。
左右均等に割るのはかなり難しいです。
太い方を外側に曲げながら割ると、太い方の側面が剥がれて細くなります。
半分に割る時はこの方法で、ほぼ均等に割れますが、1:2に割る場合はどうしても細い方が曲がりますので、余計細くなってきます。