クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

浮舟を花にたとえると・・~クリン宇治十帖・3

2014-06-13 | クリン源氏物語

「高品質貴公子・薫」が 

 あいした、大君

「稀代のモテ男・匂宮」が 

 あいした、中の君

ですが、

この美人姉妹には、

はなれて 育った、もう一人の 妹がいました

Img_5077_2 うきふね(かんじ:浮舟)娘です。(イメージ:雪柳)

うきふねは、

父・八の宮

にんち(認知)されなかったため

田舎で 育ちました。

美人だけど、

都の文化を 知らない

この 妹姫が、

父の死後に あらわれて

「波乱」を おこします

Img_7065 大君亡き後、たいそう・かなしんでいた中の君ですが、

彼女には

あいする・匂宮がいたので、

まだ 平気でした。

心配なのは、

大君を おもって いつまでも 立ち直れない

かおるです。

Img_6281 そこで、中の君は、

ぽっと出の 妹、「浮舟」を

かおるに

紹介してみました。

・・・・・

 おっとりと、物静かな風情が、大君に似ている。。)

つかの間、よろこぶ

かおる

しかし、

それは、

きょうよう(教養)のなさから来る、

物おじであるとわかり、

がっかりします

Img_2064 けれど、あいした・大君の 形代としては

そこそこなので、

かおる

うきふねの せんれん(洗練)を、

まつことに しました

ところが

そんな、ゆう(悠)長な ことを

してる間に、

匂宮

きふねに 手をつけてしまいます

041 ぐうぜん、「妻・中の君」に似た、うら若き美女見つけた、

匂宮

それが、「薫の隠し女」と

知るや!

うきふねに しゅうちゃく(執着)

(ちょっとくらい、不調法でも、女は可愛いほうがいい

という 

考えの 匂宮は、

Img_5077_2_2 うきふねの もとに、せっせと通い

彼女の心を、

自分に向けさせよう、と

やっき(躍起)に なりました

295 かおるの世話になりながら、匂宮

ふたまた・・・。

どちらも ステキな男性だけど、

どちらも

自分のことを 

かるく見ている。

・・・・・・

うきふねは なやみました

かおるは、

その 物思いを見て、

(女として、成熟したのかも・・)

かんちがいして よろこびますが、

まもなく、

匂宮との一件を知り、

ショックをうけます

Img_3052 二人の貴公子に うばいあわれ、

ただ、

ながされるだけの 

うきふね

この 状況が イヤになり、

自分のことも イヤになり、

二人のことも 手にあまり、

行きづまって

川に 身を投げてしまいます

161 さいわい、うきふねは 一命を とりとめますが、

たすけてくれた お坊さんのもとで、

「心身の救済」をもとめて、

出家してしまうのでした

(※次回、グランド・フィナーレです)

 

 

 

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