「高品質貴公子・薫」が
あいした、大君
「稀代のモテ男・匂宮」が
あいした、中の君
ですが、
この美人姉妹には、
はなれて 育った、もう一人の 妹がいました
うきふねは、
父・八の宮に
にんち(認知)されなかったため
田舎で 育ちました。
美人だけど、
都の文化を 知らない
この 妹姫が、
父の死後に あらわれて
「波乱」を おこします
彼女には
あいする・匂宮がいたので、
まだ 平気でした。
心配なのは、
大君を おもって いつまでも 立ち直れない
かおるです。
ぽっと出の 妹、「浮舟」を
かおるに
紹介してみました。
(・・・・・
おっとりと、物静かな風情が、大君に似ている。。)
つかの間、よろこぶ
かおる
しかし、
それは、
きょうよう(教養)のなさから来る、
物おじであるとわかり、
がっかりします
そこそこなので、
かおるは
うきふねの せんれん(洗練)を、
まつことに しました
ところが
そんな、ゆう(悠)長な ことを
してる間に、
匂宮が
うきふねに 手をつけてしまいます
匂宮。
それが、「薫の隠し女」と
知るや!
うきふねに しゅうちゃく(執着)
(ちょっとくらい、不調法でも、女は可愛いほうがいい)
という
考えの 匂宮は、
彼女の心を、
自分に向けさせよう、と
やっき(躍起)に なりました
ふたまた・・・。
どちらも ステキな男性だけど、
どちらも
自分のことを
かるく見ている。
・・・・・・
うきふねは なやみました
かおるは、
その 物思いを見て、
(女として、成熟したのかも・・)
と
かんちがいして よろこびますが、
まもなく、
匂宮との一件を知り、
ショックをうけます
ただ、
ながされるだけの
うきふねは
この 状況が イヤになり、
自分のことも イヤになり、
二人のことも 手にあまり、
行きづまって
川に 身を投げてしまいます
たすけてくれた お坊さんのもとで、
「心身の救済」をもとめて、
出家してしまうのでした
(※次回、グランド・フィナーレです)