さいきん読んだ、もう一冊
(※さわやか系・海外図書の、ご紹介です)
マヌエル・リバス『蝶の舌』
この春🌼
映画「ドライブマイカー」が アカデミー賞(の国際長編映画賞)
をとり、
話だい(題)に なりましたが
その原作者である、村上はるき(春樹)の小説と、
「文体というか創作の雰囲気
といって、
うちのチットが 気に入り出したのが、マヌエル・リバスです。 ガリシア生まれのマヌエル・リバスは、詩人でジャーナリストで、エッセイスト。
日本では
そんなに 知られていませんが、
スペインでは、国民的作家だそうです。(※現在65さい)
彼の代表作が入る、『蝶の舌🦋』
という短ぺん(編)集には、
さまざまな「愛」が
ごく短く・つづられているのですが
どの作品にも、フシギな「浮遊感」が あり、
ドライに 酔えるので、
クリンたち🐻、「ジンソーダ小説」と名づけました
話のすじが、あちこちにとんだ
と思ったら
はかなく消えたり・・
とにかく、真夜中にみる
映画のように、
イメージが
しずかにおりてくるかんじ。。 たとえば
この本に所収されている、
『愛よ、僕にどうしろと?』
というお話。
それは、
「 夏が来て最初に摘むサクランボの夢をみる」
という出だしで始まる、
若い「銀行強盗」の、片想い小説
なのですが・・
けっきょく、ゆめ(夢)なのか、現実なのか?
わからないままの
ストーリーに、
かんかく(感覚)のプリズムともいうべき・断片
が
フワフワ 浮いていて
よいんが のこりまし