みやざわけんじ(宮沢賢治)の『銀河鉄道の夜』について
書いていると、
思い出すのは、りんどうの花です。
(途中・1ヵ所、出てくるんです
)
「ごとごとごとごと、その小さなきれいな汽車は、そらのすすきの風にひるがえる中を、天の川の水や、三角点の青じろい微光(びこう)の中を、どこまでもどこまでもと、走って行くのでした。
「ああ、りんどうの花が咲いている。もうすっかり秋だねえ。」カムパネルラが、窓の外を指さして云いました。
線路のへりになったみじかい芝草しばくさの中に、月長石ででも刻きざまれたような、すばらしい紫のりんどうの花が咲いていました。
「ぼく、飛び下りて、あいつをとって、また飛び乗ってみせようか。」ジョバンニは胸を躍おどらせて云いました。
「もうだめだ。あんなにうしろへ行ってしまったから。」
カムパネルラが、そう云ってしまうかしまわないうち、次のりんどうの花が、いっぱいに光って過ぎて行きました。
友だちを助けようとして、おぼれ死んだ・少年カムパネルラ
。
その彼のことが 大好きだった・少年ジョバンニ
が、
死出の旅路に 途中までつきあう・・
実は それが、
『銀河鉄道の夜』という・お話です。
(🐻そういえば、お盆には、りんどうの花が よく・添えられるっけ
)
美しい・天上界の花を、クリンたちも
お供えしました。
(※お父さんコーナーも、今夜はしっとり
)